【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第271回 〈岐阜県東白川村特産品専門ECサイト「つちのこマルシェ」〉/村役場が運営商品通し、村の魅力を発信

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髙橋俊彦氏

髙橋俊彦氏

 岐阜県の東部に位置する東白川村は、標高1000メートル級の山々に囲まれた自然豊かな地域。「つちのこマルシェ」は東白川村役場が運営するECモールで、地元の事業者が出店し、特産品の東濃ひのきを使った商品、白川茶、SNSで話題の「つちのこ焼き」などを販売している。商品を通して村の魅力を伝え、利益につなげる取り組み、反響などについて、運営担当の高橋俊彦氏に聞いた。

◆きっかけ・特徴

 東白川村では、村の人口減少比率よりも商工業の売り上げの減少比率が大きいという現状だった。この問題の解決策の一つとして、商工業の売り上げ向上に貢献できるものをと考え、「つちのこマルシェ」を開設した。
 「村の公式ホームページを改修する際、村の出身者やファン向けの情報発信をより深く行うため、会員制ページを作りました。その会員の方を中心に村の特産品を購入しやすくできればと、ホームページ、マイページ、ECモールの3部構成でサイトを作りました」
 役場職員が地域内の事業者に呼びかけて出店店舗を増やし、出店者の口コミでさらに広がっていったという。
 「商品は実店舗で販売していますが、他のECモールでは手に入りにくいものばかりです。問い合わせや注文が多いのは、東濃ひのきを使用した紙芝居用枠(おかめや)、神棚(東濃桧商店)、『釜渕のあげ』(釜渕豆腐店)、朴葉寿司(白川茶屋、茶の里野菜村)など。田舎で手づくりされた商品はどれも魅力あふれる自慢の品です」


◆反響・売れ行き

 村の出身者やファンを中心にリピーターを獲得し、さらにテレビ番組やSNSで商品が紹介されて話題になり、訪問者数・売り上げ増につながっているという。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月3日号で)


〈運営会社概要〉
【運営】岐阜県東白川村役場
【開設時期】2016年6月
【スタッフ数】3人
【ショップ形態】オリジナルショッピングモール
【導入システム】独自システム
【配送委託先】出店者により異なる

※ネットショップ向けの卸については、東白川村地域振興課商工振興係((電)0574-78-3111)まで。

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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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