【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第514回 焼き菓子専門ECサイト「分福ベイク」/廃棄食材のクッキー、開発背景の発信で注目を集める(2025年10月16日号)

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分福ベイクR やわ焼きクッキー くるみ&スパイス

分福ベイクR やわ焼きクッキー くるみ&スパイス

 山形県酒田市の燃料店、本竹商店の本間圭輔氏が立ち上げた焼き菓子ブランド「分福(ぶんぶく)ベイク」。山形にUターンした本間氏は、廃棄される山積みの規格外大根を目にしたのをきっかけに商品開発に着手。試行錯誤の末に商品が完成し、そのストーリーを発信することで注目度を上げている。これまでの道のりや反響について聞いた。

◆きっかけ・道のり

 廃棄食材が商品開発のきっかけになったのは、本間さんの知識や経験、住んでいた場所など、さまざまなことが関係している。
 「大学卒業後、県外に出て、食品メーカーでビスケット・クッキーの開発をしていました。畑のそばに規格外作物が捨ててあるのは地元の人にとっては風物詩のようなもので、ずっと地元にいたらそれを活用しようとは思わなかったかもしれません。また、この地域の人口減少の問題が本竹商店の事業維持にも影響することから、既存の商圏以外に販売でき、かつ地域の魅力をPRできる商品開発の必要性を感じていました。規格外大根を見て、『自分なら何ができるか』を考えた時、最も妥当だったのが焼き菓子への活用であり、専門知識・技術を有するクッキーの分野で差別化を目指したのです」
 商品コンセプトは、全国展開できることと、サステナブルな商品設計。独自の商品が完成するまで、長期間を要したという。
 「食品添加物などを使わずに全国流通できる賞味期限(4カ月)を実現し、しっとりやわらか食感のクッキーを作ることで差別化できると考えましたが、技術的な確立に約5年を要しました。そして、規格外の野菜や果物を活用した『R(Reform)』シリーズと、山形県産の食材を使った王道フレーバーの『L(Local)』シリーズの6品が完成しました。」


◆客層・声

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月16日号で)

<運営会社概要>
【運営】本竹商店 分福ベイク
【ショップ開設時期】2024年1月
【EC運営人数】1人
【ショップ形態】自社ショップ、山形直送計画
【導入システム】STORES
【配送委託先】日本郵便、ヤマト運輸
 ※ネットショップ向けの卸については応相談

分福ベイク化粧箱入り6種セット

本間圭輔氏

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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