【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第121回 〈スイーツ、ビネガー専門ECサイト「淡海堂」〉/地元のこだわり食材使ったスイーツがじわじわ人気

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「淡海ロール」はアドベリークリームと生クリーム、紅白2種類

創業200年以上、滋賀県に唯一残る地元の酢醸造場「淡海酢有限会社」が運営するスイーツ店「淡海堂(おうみどう)」。地元・近江高島周辺で採れるこだわり食材を使った独自のスイーツは、じわじわと全国にファンを増やしている。福井順一社長、ネットショップ担当の岸田佳津江氏に話を聞いた。

◆こだわり食材・商品

 「地元の食材をできるだけ使って、この土地の味を出そう」という考えのもと、オープンした淡海堂。この店ならではの無添加でおいしいスイーツを通して、地域の魅力も発信している。
 「泰山時産の濃厚な地卵、安曇川の大自然で育った無農薬アドベリーを使った商品が大きな特徴です。人気ナンバーワンの『淡海ロール』は、クリームにアドベリーと自社醸造のお酢を使い、油を使わずふわふわの食感で大きく仕上げ、他にはないロールケーキだと自負しています。また、高島市には酒蔵が5軒あり、『発酵のまち・高島』の名にふさわしい商品を作ろうと考え、『五つの酒蔵・酒ケーキ』を開発しました。5蔵それぞれケーキに合うお酒を選出していただき、完成した商品をどのように一体化させて包装するかに苦労しました。利き酒ならぬ〝利きスイーツ〟として、香りと後味を堪能していただければと思います」


◆売れ行き

 高島市の人口減少に伴い市場が狭くなってきたことから、ネットショップを開設。メディアへの露出で認知度が上がり、40~50代の女性を中心にリピーターを増やしている。
 「NHK『ひるブラ』放送後の反響は一番大きかったです。新聞・雑誌への掲載もネットショップへのアクセス、売り上げアップにつながっています。遠方から実店舗に足をお運びいただいたときは、感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。ネットでの売り上げは少々伸び悩んでおり、取材依頼には積極的にお応えしていきたいと思っています」


◆サイト作り・今後

 近江高島にある実店舗は、大正ロマンを感じるレトロな雰囲気。そのイメージを反映させたサイト作りを行っているという。
 「写真は、会社のスタッフとともにイメージが湧くものを考えて撮影しています。デザインは、今後の課題として手作りのぬくもりが伝わるような見せ方を取り入れ、オリジナルな雰囲気を出していきたいと考えています。また、ネットで購入されたお客さまはお顔が拝見できないので、商品に手書きのお礼文を同梱し、感謝を伝えています。今後は、もっと『買ってよかった。贈ってよかった。リピーターになりたい!』と感じてもらえるよう、注文時の細やかな対応、購入後のフォローなど、メールや手紙で伝えていきたいと思います。それと同時に、『実店舗にも行ってみたい。行ってよかった』と感じてもらえる町づくりも必要不可欠だと考えています」


〈運営会社概要〉
【運営】淡海酢(たんかいす)有限会社
【開設時期】2013年5月
【スタッフ数】1名
【ショップ形態】自社ショップ、ヤフーショッピング
【導入システム】EC―CUBE、イプシロン
【配送委託先】ヤマト運輸、佐川急便

玄米酢の玄米刈入れを行う福井順一社長

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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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