【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第93回 〈青梅・梅干専門ECサイト「ほりぐち農園」〉/口コミで売上上昇 予約販売のみで受付終了

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「無選別完熟梅」

和歌山県の地域ブランドとして認定されている「南高梅」を代々作り続けている「ほりぐち農園」。日々梅の木と向き合い、手塩にかけて育てる青梅や完熟梅、栽培量を増やしている無農薬梅、さらに梅干しや梅シロップなどの加工品。こうした専業梅農家のこだわり商品について、堀口育男氏、千草氏夫妻に聞いた。

◆梅作り

 100年以上続く「ほりぐち農園」には14の畑がある。各畑に合った管理を地道に行うことが、良い梅作りにつながるという。
 「畑によって土壌、風の受け方、実のつき方などが違うので、代々伝えられてきた畑の特徴を踏まえて管理し、土地や栽培方法の改良も行います。当農園の梅は、実がきれいなこと、梅干しにするとふっくらと柔らかいことが特徴。実がきれいであるためには、樹が元気でないといけない。元気な樹だからこそ、お客さまに喜んでもらえる実が収穫できるのだと思います」
 現在は、5年前に始めた無農薬栽培にも力を注いでいる。
 「無農薬栽培は、生産者としてずっと取り組みたいと思っていました。病気にならず良い梅を作るため、肥料をやるタイミングや量には神経を使います。無農薬の梅に関心のある方からは反響があり、今は注文数に対して生産数が追いついていない状況。安定した収穫量のための努力が必要だと思っています」


◆サイト作り

 サイト制作と運営を行うのは千草さん。結婚してから農家での作業を知り、驚きや感動がたくさんあったことから、その思いを伝えたいとネットショップを開設した。
 「例えば、青い梅から樹熟するまでの色の変化や、梅干しがふわっとできたときのいとおしさ。農家では当たり前ですが農家だからこそ発信できること、そして農家出身ではない私自身が感じたことを伝えるよう心掛けています。レシピのページは初めて作る方でも失敗なく、おいしく作っていただけるように気を付けています。特にQ&Aのページは細かく作っています」


◆売れ行き・今後

 認知度が上がり始めたのは、ネットショップ開設から3年後。購入者からの口コミで売り上げが上昇し、そこからは毎年、予約販売のみで受け付け終了になっているという。
 「青梅、完熟梅は毎年購入される方が多く、それを使って、年に一度の梅酒や梅シロップ、梅干しの手作りに真剣でいらっしゃる方が多いと感じます。『とても新鮮な梅が届いたよ!この実をおいしい梅酒に仕上げるように頑張るよ!』といったメールをいただくと、ありがたいなと感じます。今後の課題は、南高梅の果実としての魅力を伝えるために、加工品のページを充実させること。梅干し以外に、梅シロップと梅ジャムの販売も開始するので、当農園の加工品を通じて『南高梅ってフルーティ!』と思っていただき、お客さま自身も手作りに挑戦していただければと思います」


〈運営会社概要〉
【運営】ほりぐち農園
【開設時期】2007年1月
【スタッフ数】1名
【ショップ形態】自社ショップ
【導入システム】ショップサーブ(決済代行サービス)
【配送委託先】ヤマト運輸、日本郵便

「梅シロップ」

堀口育男氏

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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