【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第270回 〈みそ、醸造・発酵食品専門ECサイト「峰村醸造」〉/ネットと直売店の相乗効果で”発酵の街”を盛り上げる

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小林潤氏

小林潤氏

 創業明治38年、新潟県新潟市で越後みそ・みそ漬けを作り続ける老舗「峰村醸造」。醸造・発酵の技術と知識を生かし、近年は出汁や甘酒などの商品を開発。観光スポットにもなっている直売店の売り上げとともに、ネットショップの定期購入も増えているという。地元の魅力を発信する取り組み、ネットショップの状況などについて、観光・直売店担当の小林潤氏に聞いた。

◆特徴・こだわり

 新潟市の沼垂(ぬったり)地区は、古くから発酵の街として栄えてきた。その中で峰村醸造は、みそとみそ漬けの店として知られてきたという。
 「当店の一番人気は『復刻仕込み味噌』です。現代のみそは大豆を蒸す・煮る、両方合わせた『半煮半蒸』製法が主流ですが、復刻仕込み味噌は昔ながらの『全蒸し』で作っています。手間はかかりますが、その分、豆のうま味を十分に感じるみそです。漬物は、茶道をたしなむ二代目の奥さまが『もう少し上品なみそ漬けはできないものか』と、砂糖、ざらめ、酒粕などを加えて考案したものです」
 みそやみそ漬けと並び、主力商品となっているのが、だし汁や甘酒だ。
 「出汁は2014年から販売しています。現社長がおいしいみそ汁を作るためのみそについて和食の料理人に聞いて回ったところ、『おいしいみそ汁には、おいしい出汁が不可欠だ』という結論に達し、開発を続けて『贅沢だし』シリーズが生まれました。また、みそ屋の甘酒はうま味が強くなりますが、独自の配合で飲みやすく仕上げています。新潟の特産品である藤五郎梅の果汁を使った梅甘酒も、程よい酸味が好評で大人気です」


◆売れ行き

 夏の冷やし甘酒や、美容・健康効果の高さなどから、甘酒人気が続いている。このネットショップも、甘酒で多くのリピーターを獲得しているという。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月26日号で)

〈運営会社概要〉
【運営】株式会社 峰村商店
【開設時期】2014年8月
【スタッフ数】2人
【ショップ形態】自社ショップ(運営代行はショップサーブ)
【導入システム】ショップサーブ
【配送委託先】ヤマト運輸

「復刻仕込み 越後味噌 クラシック」(写真中央)

「贅沢だし」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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