【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第92回 〈羊羹・和菓子専門ECサイト「村岡総本舗」〉/ようかんの町から伝統のおいしさを伝える

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「特製切り羊羹」

 江戸時代、鎖国体制の中、海外の唯一の窓口であった長崎から小倉まで続く長崎街道は、当時貴重だった砂糖文化が発達した地域であったことから「シュガーロード」と呼ばれている。この街道周辺で生まれた銘菓のひとつが、佐賀の「小城羊羹」。創業明治32年の老舗「村岡総本舗」では、ネットを通して全国的に少なくなった伝統製法のようかんのおいしさを伝えたいという。担当の安川美代子氏に聞いた。
特産品EC 本文
●こだわり
 ようかんの町として知られる佐賀県小城市。本店に資料館を併設する「村岡総本舗」では、素材の良さに大きなこだわりを持っている。
 「一番人気の『特製切り羊羹』の小豆餡には北海道産小豆を使い、一箱1万800円の『小城の朔(ついたち)羊羹』ではより風味豊かな備中産丹波種赤小豆を使うなど、商品の特徴や価格によって異なる豆を使っています。また、作りたてはしっとり、日が経つと外側の砂糖のシャリ感が増すのが特徴の『特製切り羊羹』には、独特の風味や舌触りを出すために伝統的材料の角寒天を使っています。当社では、『材料に勝る技術なし』という考えのもと、社長自ら全国を回って厳選した素材を使い、昔ながらの製法によるようかんには一番のこだわりを持って作っています」

●売れ行き・サイト作り
 ようかんをはじめ、「とら焼き宗歓」「丸ぼうろ」など人気・定番和菓子が多いこの店。ネットでは東京を中心に関東からの注文が多く、贈答用が全体の約7割を占める。ここ3年で注文件数は約15%アップし、人気の贈り物、お取り寄せとしての認知度が年々上がっている。
 「サイトで心掛けているのは、おいしさを表現する写真掲載と、分かりやすい商品説明。単品の商品注文の下には、その商品を使った詰め合わせを掲載し、詰め合わせ商品が選ばれるようにしています。今後の課題は、もっと簡単に商品購入できるように改善することです。また、季節の商品や催し物案内などをまとめた『村岡総本舗だより』を定期的に作成しており、直売店とネットで新規購入された方にお渡しするとともに、サイトでも掲載しています」

●取り組み・今後
 「村岡総本舗」では、ネットを通して全国に「小城羊羹」を広めるとともに、本店と福岡店で「羊羹のおいしさ」講座を開催する取り組みも行っている。
 「佐賀は過去10年を見てもようかん購入額日本一の年が多く、高価な一本も気軽に購入される方が多いのですが、隣の福岡では、核家族が多いからか、あまり買っていただけない。そこで、福岡の人にも本物のおいしさを知っていただきたいと思い、講座を始めました。今後も、講座や催事の実演販売、ホームページやフェイスブックページなどさまざまな方法で、私どもの考える『羊羹・和菓子のおいしさ』を多くの方に理解、共感していただける工夫をしていきたいと思います」
特産品EC 企業データ
【運営】株式会社 村岡総本舗
【開設時期】2005年4月
【スタッフ数】4名
【ショップ形態】自社ショップ
【導入システム】なし
【配送委託先】ヤマト運輸
 ※ネットショップ向けの卸については応相談

「とら焼き宗歓」

安川美代子氏

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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