【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第102回 〈生鯖寿司・押し寿司専門ECサイト「『生さば寿司』四季食彩 萩」〉/新鮮さとおいしさにこだわり年間注文1万本

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「生さば寿司」

かつて福井は朝廷に食料を献上する御食国(みつけのくに)の一つであり、「鯖(サバ)街道」と呼ばれる道で新鮮な魚を都へ運んでいたという。サバにこだわりのある福井で現在、飲食店での刺身サバの取り扱い第1位を誇る「四季食彩 萩」。そのネットショップで販売する「生さば寿司」は、新鮮さとおいしさにこだわり抜いた逸品だ。店長の白崎健司氏に聞いた。

◆きっかけ・商品開発

 2004年に起こった福井豪雨により、実店舗の売り上げが激減。それをきっかけに、本格的にネット販売を開始した。
 「夏でも脂がのっている福井のサバは、昔から地元では刺身で食べられてきましたが、傷みやすいため全国流通していませんでした。しかし、懐石料理を提供する当店が作る、地元ならではの生に近いしめ具合のサバ寿司を全国の方に届けたいと思い、通販用の『生さば寿司』を開発しました。冷蔵で発送するとシャリが固くなるので、それを防ぐために握り寿司ではありえない量の寿司酢を使いますが、酸っぱくならない味付けにしています。また、サバ独特の風味を出す『血合い』を可能な限り抜くことで、作った翌日に食べる通販の弱点(生臭さ)を克服したと自負しています」


◆こだわり・広がり

 ネットショップ開設時、この店が明示したのは「着いたその日が賞味期限」。当初は「傷みやすいから怖い」という声も多かった。
 「とにかく早く食べ切ってほしいということを一言で表したかったので、このコピーにしました。当時、ほかのネットショップでは打ち出していなかったので、マイナスに捉えられることもありました。しかし、約1年後にテレビ番組『ワールドビジネスサテライト』で紹介され、状況が変わり始めました。テレビを見て購入された方に『おっかなびっくり食べてみたが、本当に生だった』『ほかでは売っていないおいしさ』などの声をいただき、リピーターが増えていきました。その後も全国ネットのテレビで紹介された際の反響は大きく、『おとりよせネット』で『ベストお取り寄せ大賞 食品部門大賞』を受賞したときは、その後半年間のアクセス数が前年の約200%になりました」


◆サイト作り

 現在、ネット通販のサバ寿司注文数は年間約1万本。今後さらに数字を伸ばすために、この秋サイトを全面リニューアルするという。
 「サイト作りのこだわりは写真。食べ物のショップは写真の良さが命だと思うので、自分で納得するまで撮っています。リニューアルのポイントは、トップページから来店されて、『生さば寿司』のページに行く方が約30%なので、回遊性を高めるサイト構成にすること。また、買い物カゴに入れて脱落するお客さまも約30%いるので、分かりやすい入力方法のものに変えることです。現在は実店舗の売り上げが上ですが、将来的にネットの売り上げと逆転させたいと考えています」


〈運営会社概要〉
【運営】有限会社 しらさき商店
【開設時期】2004年4月
【スタッフ数】2名
【ショップ形態】自社ショップ、楽天市場、Amazon、 Yahoo!ショッピング
【導入システム】自社オリジナル
【配送委託先】ヤマト運輸

「若狭牛炙りロース寿司」

白崎健司氏

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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