【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第333回 〈杉箸・間伐材製品専門ECサイト「磐城高箸」〉/SDGsへの関心の高まり受け認知度アップ

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高橋正行 社長

高橋正行 社長

 福島県いわき市の「磐城高箸(いわきたかはし)」は、持続可能な林業復興を目的として2010年に設立。翌年の東日本大震災で事業継続が厳しい状況となったが、被災3県の杉間伐材を使用した割り箸「希望のかけ箸」が注目を集め、次第に好転。近年はSDGsへの関心の高まりによって認知度がアップし、売り上げもじわじわ伸びているという。高橋正行社長に聞いた。

◆目的・思い

 間伐材を活用し、付加価値の高い製品を開発・製造・販売することで、森林再生~林業復興・地域活性化につなげる。震災により一時苦しい状況となったが、その中から生まれた商品が話題となり、高い評価を受けた。
 「『希望のかけ箸』は震災年に生まれましたが、原発事故により契約を解除されるなど厳しい状況にあったため窮余の策という一面もあり、あくまで持続可能な林業復興が目的でした。当社の主力商品の割り箸は極めて売りにくい商材のため、『希望のかけ箸』では、商品名、パッケージデザイン、ストーリー、義援金付き、ワンコイン戦略など、考え得るあらゆる工夫を施しました」
 震災から10年の今年、『希望のかけ箸』の注文が増え、本来の目的への取り組みも認知されつつあるという。
 「創業時より言わばSDGsの権化のような取り組みを行っている当社ですが、”たかが割り箸”といわれる環境下で社会に真に必要なものとは何かを模索してきました。昨年来、明らかに引き合いが増え、時代がようやく追い付いてきたと期待する反面、震災から10年の今年は復興支援商品を製造していることによる瞬間的な特需に過ぎないとも考えられます。社会情勢を慎重に見極めながらも、当社の商品により、持続可能な社会到来への速度を速めたいと考えています」


◆商品の特徴

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月1日号で)

〈運営会社概要〉
【運営】磐城高箸
【開設時期】2017年3月
【EC運営人数】2人
【ショップ形態】自社ショップ
【導入システム】カラーミーショップ
【配送委託先】ヤマト運輸、日本郵便
 ※ネットショップ向けの卸については応相談

岩手・宮城・福島「三県復興 希望のかけ箸」

「眠り杉枕」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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