【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第74回 〈赤てん、練り製品専門ECサイト「江木蒲鉾店」〉/昔ながらの味を守り、手を抜かない製品作りで人気

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江木修二社長

 60年以上の歴史を持つ、島根県浜田市名物の「赤てん」。地元の人々に愛され続け、特産品として有名になり、今や世界にも認められる商品になっている。商品の魅力、メディアを通しての広がり、ネット販売の状況などについて、江木修二社長に聞いた。

◆商品の特徴

 戦後、大手水産会社が販売した魚肉ソーセージが世に出回り、かまぼこ店の売り上げが減少。そこで、魚肉(タラ)を使った新商品開発に乗り出し、誕生したのが赤てんの始まりだ。
 「食欲をそそる赤色、パン粉のサクサク感、唐辛子の効いたピリピリ感、そしてモチモチとした食感。これらをコンセプトに、創業者である私の祖父が開発しました。練り製品の中でも、独特の風味のある珍しい商品として、ご好評いただいています。昔ながらの味を守り、手を抜かない製品づくりをモットーにしています」
 商品は、定番の四角いもの、スティック型、ハート型などのバリエーションがある。
 「『は~と赤てん』は、市内の女性団体の企画イベントで、ハート型のものができないかという要望に応えた商品です。赤てんの赤色がハートの形とマッチして、可愛らしいものになりました」


◆反応

 赤てんは、地元の食卓に欠かせないおかずであり、地元や県外の居酒屋にメニューがあるほどの人気商品だ。
 「ピリ辛なので若い世代に人気があり、また、手軽でおいしくお酒に合うという声をいただいています。また、赤てんというネーミングとともに、ロゴの『江木なうなう』というのが結構うけています。これは以前、『なうNOWスタジオ』というテレビ番組で紹介され、そこからヒントを得て考えました」


◆販路・広がり

 現在は小売店への卸の比率が高く、ネットショップは販売サイトというよりカタログ的要素が大きいという。
 「基本的に地元に愛される商品として力を入れていますが、鳥取、山口、広島、岡山のスーパーなどにも出荷しています。取材には応じますが、有料広告のPRはせず、口コミで浸透するのが一番だと思っています。ネット販売は、自社サイトとお取り寄せサイトのほか、商品を卸した小売店管理の販売も数社あり、ご当地グルメ・赤てんとして目にする機会も多いと思います」
 最近では、テレビ番組「世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?」のドイツ編で、ビールに合う日本のおつまみとして枝豆、冷奴、さきいか、赤てんで人気調査し、見事赤てんが1位を獲得。海外にもそのおいしさが伝わっている。
 「番組の反響は大きく、自社サイトや他社小売店のネット通販で全国から爆発的な注文が入っています。サイト内での情報発信は手が回らないのが現状ですが、メデイアや口コミで広がり、ネットの売り上げアップに繋がるという状況を作り出せればと思います」


〈運営会社概要〉
【運営】有限会社 江木蒲鉾店
【開設時期】2004年
【スタッフ数】1名
【ショップ形態】自社ショップ、47CLUB、わが街とくさんネット
【導入システム】なし
【配送委託先】ヤマト運輸

贈り物にも最適な「赤てん 20枚、化粧箱入り」。手軽な5枚入りから販売している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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