【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第124回 〈ほうじ茶専門ECサイト「森乃園」〉/伝統に裏打ちされた技術生かし多様な商品を提供

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宮脇香絵氏

東京・日本橋人形町に実店舗を構える老舗「森乃園」。上質な茶葉と焙煎にこだわったほうじ茶をはじめ、健康素材を組み合わせたほうじ茶、ほうじ茶スイーツなど、バラエティー豊かな商品がこの店の魅力。自社ショップ、モール店と徐々に販路を広げ、売り上げアップを図っている。ネットショップ店長の宮脇香絵氏に聞いた。

●こだわり
 100年以上の歴史を持つ森乃園では、現在三代目が伝統を受け継ぎ、こだわりのほうじ茶を提供している。
 「当店では毎年、全国から取り寄せた100種類以上の茶葉から三代目が厳選したもののみを使用。仕入れ先や産地は固定せず、その年の気候や作り手による茶葉の質に合わせ、同じ質のほうじ茶を提供できるよう茶葉を見極めています。焙煎は、多くのほうじ茶が熱風式焙煎機による大量生産を行う中、当店では少量生産の直火焙煎機を使っています。形状の異なる5台の焙煎機に同じ茶葉を入れ、絶妙な火加減で焙煎すると、違った香り・色味の茶葉が出てきます。これらを熟練の技でブレンドし、深み・香り・甘味のある味に仕上げるのが大きなこだわりです」

●商品開発・売れ行き
 ネットショップで目を引くのは、種類豊富なほうじ茶や、ほうじ茶スイーツ。商品開発にも常に力を入れているという。
 「近年では、唐辛子やショウガなど、国産の健康素材とほうじ茶をブレンドし、おいしくて健康にもいい、付加価値の高い商品開発に重きを置いています。中でも自信作は『福ほうじ茶』。めかぶ、黒豆、ゴボウなど健康茶6種を、濃厚で甘味のあるほうじ茶でまとめました。健康志向の方や還暦祝いの贈り物としてもお薦めです」
 売り上げは設立時から約4倍に増え、リピーター率は40~50%だが、新規集客にやや苦戦しているという。
 「商品数を増やすとともに、新規購入者特典を用意し、多くの方にご来店いただけるよう努めています」

●サイト作り・今後
 自社ショップを立ち上げ、その後楽天市場、2年前にはアマゾンに出店。モール店での効果を自社ショップにも生かしているという。
 「楽天市場店では、商品名の改善や商品写真の変更で、広告費をかけずにアクセス数を1年で約2倍増加させることができました。また、楽天スーパーセールなどの企画には必ず参加し、その都度お得な商品を用意することでリピーターが増えています。自社ショップでも、毎月お得な企画を用意し、リピーターの方を飽きさせない工夫をしています。今後は、現在人気の商品で紹介しているおいしい入れ方の動画をすべてのほうじ茶に入れ、よりリアルにほうじ茶を感じてもらいたいと考えています。専門店だからこそ伝えられるほうじ茶の奥深さ、種類別の入れ方やさまざまな楽しみ方を紹介し、ほっこり幸せな時間をつくるお手伝いができればと思っています」

濃厚な味わいの「極上ほうじ茶」

ほうじ茶を生地に練りこんだ「ほうじ茶羊羹」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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