【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第122回 〈キリンラーメン専門ECサイト「小笠原製粉」〉/地元に根付いたラーメンで生産者を応援

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人気の秘密は、変わらぬ味とパッケージの〝懐かしさ〟

愛知県西三河地方のソウルフードとして、昭和40年の発売以来、愛され続けている「キリンラーメン」。一時期、生産中止に追い込まれたが、地元の人々の熱い要望で復活。ネット販売開始後は、「ご当地ラーメン」として全国で認知度を上げている。ネットショップ運営者の小笠原充勇氏に話を聞いた。

◆歴史・こだわり

 平成に入り、大手食品会社との競争激化で「キリンラーメン」の売り上げは減少、そして生産中止へ。しかし、生産を中止した途端、復活を望む声が相次いだという。長く愛されてきた昔ながらの味は、地元の人にとってなくてはならないものだったのだろう。
 「1回限りの限定生産で復活させましたが、予約分で完売。需要があることに驚きました。その後も限定生産を繰り返し、2002年に完全復活。さらに口コミがほかの地域にも広がり、ネットショップを設立しました。『キリンラーメン』の特徴である素朴で優しい味、昭和レトロを感じるパッケージはそのままに、地元に還元できる商品を作ろうと思い、主原料を国内産に変更しました。私どもの地元は、かつて『日本のデンマーク』と呼ばれたほど農業が盛んな地域。地元産中心の小麦、大豆(豆乳)、米粉を麺に練り込み、モチモチした食感を実現しました。生産者を応援することを通じて、品質向上・生産拡大を推進しています」


◆商品の特徴

 「キリンラーメン」は、定番のしょうゆ・みそ・しお味に加え、ヘルシーな「べっぴんシリーズ」、プロ野球団やご当地グルメ、さまざまな企業・施設とのコラボレーション商品など、多くの種類がある。それぞれに合わせた味やパッケージデザインも魅力だ。
 「例えば『水族館シリーズ』の『イルカラーメン』は、イルカを漢字で書くと海豚なので塩とんこつ味、『アザラシラーメン』は、ゴマフアザラシからごましょうゆ味になっています。味はもちろん、ただ食べるだけの食料ではなく、〝うれしい・楽しい〟商品を提供したいと考えています。パッケージは人気があったので、オリジナルグッズや動画を制作したところ、ツイッターやブログなどでかわいいと話題にしていただくことが増え、認知度アップにつながっているように思います」


◆売り上げ・今後

 現在の売り上げは、ネットショップ設立時の約3倍で推移。常に一定の売り上げを保てるよう、ホームページやSNSで最新情報を発信している。
 「ネットで購入される方は、贈り物、景品用として利用される方が多くいらっしゃいます。定期的にご利用いただくための工夫としては、季節ごとのお薦め商品、期間・数量限定商品の販売などを行っています。現在、年間5~10種類の新商品を企画・発売していますが、今後も『キリンラーメン』のファンの方々に喜んでもらえる商品を提供するため、努力と勉強を重ねていきたいと思います」


〈運営会社概要〉
【運営】小笠原製粉 株式会社
【開設時期】2011年8月
【スタッフ数】1名
【ショップ形態】自社ショップ
【導入システム】なし
【配送委託先】西濃運輸

小笠原充勇氏

まろやかな風味、あっさりとしたやさしい味わいで人気

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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