【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第120回 〈自然薯専門ECサイト「自然薯屋おおえ」〉/野生種の自然薯本来のうまさを追求

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大柄司さん、佐百合さん夫妻

南部には中国山地の1000メートル級の山々、北部にはなだらかな中間山地、そして、日野川源流に沿って農作地が広がる鳥取県日南町。この豊かな自然の恵みを生かした自然薯を栽培、直販する「自然薯屋おおえ」。栽培へのこだわりや独自の加工品、ネットショップを通した広がりなどについて、運営者の大柄司氏、大柄佐百合氏に聞いた。

◆こだわり

 日南の山に自生する自然薯掘り名人である「自然薯屋おおえ」の「初代おおえ爺さん」。その心意気を受け継ぎ、野生の自然薯栽培を成功させた「二代目おおえ」大柄司さん。
 「初代おおえじいさんは、芋のつるを見ただけで、自然薯の大きさや形状が分かったと言います。じいさんの掘った芋を食べて育ち、じいさんについて山芋掘りをし、気付かぬうちに自然薯は身近にありました。私が目指したのは、より自然に近い状態での栽培。赤土・山土・真砂土などをブレンドした最適な土づくりにこだわり、農薬を極力控えることに努めています。自然薯栽培にうってつけのこの土地だからこそ、野生種の自然薯本来のうまさを追求できました」


◆商品の特徴

 きめ細かく、粘りが強い自然薯と、それを使った加工品。「じねんめん(そば・うどん)」「バウムクーヘン」など自然薯を練り込んだものに加え、種芋として使われる「むかご」を使った商品も特徴的だ。
 「一粒の『むかご』が土から芽を出し、自生では数年かけて正常芋(自然薯)となります。あまり知られていませんが、むかごは自然薯本来のねばり・風味・栄養価、全てを持ち合わせています。生のまま食べてみると、その答えが分かります。当店では、ご家庭で手軽にむかごが味わえる『むかごめしの素』『むかごと有機野菜のリゾットの素』を販売しています。自然薯をありとあらゆる方面から無駄なく使い、その栄養価や特徴を生かしながら、新たな加工品を開発していきたいと思っています」


◆売れ行き・今後

 ネットショップは厳しいスタートだったというが、試行錯誤しながら徐々に売り上げを伸ばし、現在も前年比約1.5倍と好調だ。
 「『おおえの自然薯の良さをどうしたら伝えられるか?』を考え、サイトの情報を増やしていきました。『知り合いからいただいたら、とてもおいしかったので、今度は自分で注文しました』など口コミで紹介してくださっている声も多く、励みになっています。また、加工品の数を増やしていること、ケーブルテレビで毎年取材していただいていること、対面販売・商談会への積極的な参加なども、売り上げアップにつながっていると思います。客層は年配の方が多いのですが、自然薯の新しい調理法などを充実させ、今後は若い方にもおいしく食べていただけるよう、自然薯の魅力を発信していきたいと思います」


〈運営会社概要〉
【運営】自然薯屋おおえ
【開設時期】2005年9月
【スタッフ数】2人
【ショップ形態】自社ショップ
【導入システム】おちゃのこネット
【配送委託先】ヤマト運輸
 ※ネットショップ向けの卸については応相談

すりおろすと餅のようになるのが特徴の自然薯

しっとりと甘さ控えめ、むかごジャム付きのバウムクーヘン

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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