【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第85回 〈ごま豆腐専門ECサイト「角濱ごまとうふ総本舗」〉/無添加ながら賞味期限の長い商品に進化

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角濱功治氏

 高野山に伝わる精進料理、和歌山県の郷土料理であり、参拝者のお土産としても有名なごま豆腐の老舗「角濱ごまとうふ総本舗」。伝統の製法・味を守るとともに、最新の技術を取り入れて日持ちの良い商品を開発するなど、新たな取り組みも行っている。運営者の角濱功治氏に聞いた。

◆こだわり

 今も高野山奥の院御廟にて深い禅定に入られている弘法大師に、1日2回運ばれる御膳=「生身供(しょうじんぐ)」に使われている、この店伝統の「ごまとうふ」。
 「調整剤や増粘剤などの添加物を一切使用しない、固める際に吉野本葛を使用する、ゴマの表皮をむいていらずにすりつぶす(これによりゴマの含有率が高まる)、といった点が当社のこだわりです」
 添加物を使わないため、以前はお土産に持ち帰っても日持ちしなかったが、さまざまな方法で賞味期限の長い商品へと進化させた。
 「まずは、容器をバリア性が高いアルミにすることで賞味期限が延びました。次に、高温加熱殺菌を行う機械の導入でさらに長期間の保存が可能になり、近年、殺菌度合いや商品温度を測れる機械に変え、より出来たての風味を損なわない商品となりました。今年4月に発売する新商品では、バリア性や安全性はもちろん、どのような家族形態にも合う個別包装にしています。また最近、付属のタレをしょうゆ発祥の地である和歌山県湯浅のものにリニューアルしました」


◆反応

 通常期は手頃な「ごまとうふ2本入」の注文が多く、お中元・お歳暮時期にはギフト用で「2本入5箱セット」や「5本入」の注文が増えるという。
 「近年、ご進物用での利用が増えてきました。また、高野山に来られて購入いただき、ネットでリピート購入される方も増えています。『ほかのごま豆腐と全然違っておいしい』という味の感想もいただきますが、『健康のために毎日食べています』『身内が入院していて、健康補助に食べさせたい』といった健康面での声をいただくことも多いですね」


◆サイト作り・売れ行き

 現在の売り上げは、ネットショップ設立当初の約20倍に。サイトデザイン変更と販促事業などを同時に行ったことが、売り上げアップにつながった。
 「シンプルな色使い、見やすいデザイン、トップページにある程度の情報を入れ、高野山の写真を印象的に使うことをポイントに、サイトを完全リニューアルしました。同時に、和歌山県庁や商工会が行う他府県での物産展参加や、高野山のPR事業に付随するなどの販促事業を行い、その際にパンフレットを渡してホームページに誘導しました。今後は、ごま豆腐の良さを伝えるだけでなく、食品・食材から見た高野山の魅力、ごま豆腐の歴史背景なども伝えたいと思います。また、地元の若手経営者の商品なども紹介し、高野山全体の情報発信をしていきたいです」


〈運営会社概要〉
【運営】株式会社 角濱総本舗
【開設時期】2002年5月
【スタッフ数】3名
【ショップ形態】自社ショップ(運営は代行会社)
【導入システム】なし
【配送委託先】ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便
 ※ネットショップ向けの卸については応相談

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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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