【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第116回 〈越後の海鮮珍味専門ECサイト「珍味の田塚屋」〉/ブログの毎日更新等地道作業が認知度アップに

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調味料として使ってもおいしい「鯛の子印 魚卵塩辛」

日本海に面した自然豊かな新潟県柏崎市で、1930年の創業以来、変わらぬ製法で海鮮珍味の製造販売を行っている「田塚屋」。ネットショップを成長させていくには、老舗の定番商品のアピールだけでなく、サイトを通して出会ったお客さまや仲間とのつながりを生かした展開を考えることが大切だという。社長の尾崎徳明氏に聞いた。

◆こだわり

 地元柏崎で愛され続けている田塚屋の珍味。看板商品の「鯛の子印 魚卵塩辛」は、新鮮なマダラの子を昔ながらの製造方法で1年以上も漬け込んだ逸品だ。
 「『鯛の子印 魚卵塩辛』は、私の祖父が製品化しました。以前は10軒以上あった鯛の子塩辛組合員も現在は3軒で、本格的に作っているのは当店だけ。柏崎名産のこの商品を守っていくことが、大きなこだわりです。また、仕込み用のたるは木のたるでないとうまく発酵できません。長年使っていると傷んでくるので、ステンレスなども考えましたが、やはり木のたるでなくてはいけない。工場を新築する際に塩蔵用の樽を新しく作りましたが、仕込み用のたるは新しくせず大事に使っています」


◆集客・売れ行き

 「鯛の子印 魚卵塩辛」をはじめ珍味6品を楽しめる「お試しセット」は、ネット限定商品。まず食べてもらうために商品化した。
 「6品の中に気に入った商品を見つけた人の多くは、リピーターになっています。プレゼント用としても人気です」
 また、ネットショップの認知度・売り上げアップ対策は、試行錯誤しながら地道な作業を行ってきたという。
 「最初の頃は、まず自分を売り込むために、日記ブログを毎日更新。プレゼント企画も行い、家のようなショップでも7000件以上の応募がありました。一人一人にお礼のメールも送りました。設立から2年は注文がほとんどありませんでしたが、これらの効果でアクセスや注文が増えてきました。現在も、少しずつですが売り上げは伸びています」


◆反応・今後

 ネットショップを運営する中で一番の収穫は、多くの人との出会いだと話す尾崎さん。
 「メディアや口コミで当店を知っていただくことも多いですが、『子どもの頃に食べた塩辛をネットで探してやっと見つけた』『30年探していた』という方もいらっしゃいます。地元を離れた人からの注文も多くあります。商品を通じて多くの人との出会いがあり、自分を成長させてくれます。新商品の開発においても、出会った人たちの意見が重要です。ネットショップを運営して分かったことは、商売の基本は昔のままだということ。ただ商品を販売するだけではなく、長くお付き合いできるネットショップを目指しています。今後は、サイトがつないでくれた仲間たちとともに、全国の隅々まで情報を届ける新たな取り組みを考え中。HPやSNSなどを活用した大きな展開を実現させたいと思っています」


〈運営会社概要〉
【運営】株式会社 田塚屋
【開設時期】1998年6月
【スタッフ数】1人
【ショップ形態】自社ショップ
【導入システム】『産直くん』
【配送委託先】ヤマト運輸
 ※ネットショップ向けの卸については応相談

自分に合った珍味が見つかる手軽な「珍味6品お試しセット」

尾崎徳明社長

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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