【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第276回 〈玄米・精米専門ECサイト「玄米花子」〉/品質に見合った適正価格でおいしいお米を提供

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加藤良子氏

加藤良子氏

 高齢化と後継者不足による農業従事者の減少、耕作放棄地の拡大により、日本の農業が衰退しつつある現状を受け、「日本の農業を守る!」という事業コンセプトのもと、コメのネット販売を行っている「玄米花子」。適正な価格でおいしいコメを提供し、おいしい食べ方を提案することで、生産者の所得向上と顧客の満足度向上を目指しているという。玄米花子事業部の加藤良子氏に話を聞いた。

◆きっかけ・取り組み

 日本のコメはワインほど大きな価格差がなく、消費者が安いコメと高級米を見分けにくいこともあり、適正価格を設定しづらい状況にあるという。そこで、「品質に見合った適正価格での販売」を目指し、玄米花子事業部をスタートさせた。
 「本当においしいお米を食べてほしいという想いと、高いお米技術を次世代に継承するためには農家さんの所得向上が必須であること、この二つの目的で事業を始めました。私たちがお付き合いしている生産者は、品質にこだわり、生産に対して向上心のある方々です。サイトでは生産者を紹介しており、『品種・産地』というお米の売り方を、今後『○○さんのお米』に変えていければ生産者の意識も変わり、消費者の視点も変わるのではないかと考えています。農家さんの差別化を図ることで、技術のある人は所得向上につながっていくと思います」
 販売しているコメは、体にも自然にもやさしい「農薬ゼロを目指した農法=特別栽培」が基本だという。
 「日本のコメの約8割は農薬や化学肥料を使った慣行栽培で、特別栽培は2割弱、残りの1割未満が無農薬を行う方々です。私たちは、生産コストや手間と収益のバランスが悪くても、可能な限り安心安全でおいしいお米づくりをする少数派の方を応援しています」


◆客層・購入傾向

(続きは、日本ネット経済新聞」11月7日号で)

〈運営会社概要〉
【運営】小松商事 
【開設時期】2011年6月
【スタッフ数】1人
【ショップ形態】自社ショップ
【導入システム】EC-CUBE
【配送委託先】日本郵便

「日南kai」

「日南kai 真空パック」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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