【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第95回 〈いぶりがっこ・秋田漬物専門ECサイト「いぶりがっこ本舗 雄勝野きむらや」〉/テレビ紹介で認知度さらにアップ

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「いぶりがっこセット」

起源は室町時代と伝えられ、秋田の家庭の常備食として作り継がれてきた「いぶり漬け」。家庭にいろりがなくなるとともに作られなくなったいぶり漬けを「焚き木干し沢庵」として復活させ、「いぶりがっこ」の名で商品化したのが「雄勝野きむらや」だ。また、「いぶりがっこ」は同社の登録商標。ネットショップを通して、秋田の食文化、漬物の魅力を伝えたいという。専務の木村吉伸氏に聞いた。

◆こだわり・広がり

 「きむらや」の「いぶりがっこ」は、いろり火の昔を思わせる素朴な風味と、白首の地大根ならではの歯ごたえが特徴。
 「契約栽培による地大根を、ナラ、桜、ケヤキなど広葉樹のまきで4~5日かけて燻煙乾燥させます。添加物を使わず、古来の製法に習った米ぬかと塩が主体のシンプルな漬け込みにこだわることで、いぶり漬け本来の素朴で味わい深い風味を追求した商品です」
 昭和40年代に商品化された「いぶりがっこ」は、昭和59年に東京の百貨店で行われた秋田県物産展をきっかけに認知度が高まった。
 「秋田県物産展のイベントでは、40万~60万枚のチラシが配られたので、宣伝効果は絶大でした。その後も各地で行われる秋田県物産展に積極的に出店し、チラシに紹介されることで知名度は上がっていきました。そして、メディアからの取材が増えると同時にお客さまからの問い合せも増え、ネットショップを設立しました」


◆お客さまの声・売れ行き

 メディアの中でもテレビ紹介の反響は大きく、さらなる認知度アップにつながっている。
 「『マツコの知らない世界』でご紹介いただき、大反響がありました。『いぶりがっこが商標名だと知りました。きむらやさんが本家なのね』などの声も多く、いぶりがっこ本舗として当店を認知していただけるようになりました。しかし、たる出しの日程が決まっているため商品をすぐにお届けできず、現在、お客さまには大変ご迷惑をおかけしています。また、毎年購入されるお客さまからは、『今年は少ししょっぱかったね』『今年の出来はいい』などのご感想をいただき、従業員ともども励みになっています」
 新規客、リピーターともに増え、ネットでの売り上げは近年、毎年約10%アップと好調。特に、お盆や年末の時期、贈答品として詰め合わせ商品の注文が増えているという。


◆サイト作り・今後

 2010年にサイトをリニューアルし、「いぶりがっこ」の歴史や製法、こだわりなどのコンテンツを充実させた。
 「お客さまへの感謝を第一として、素朴で実直な秋田の人々のイメージを大切に、地元の豊富な山野菜を使った漬物に光を当て、発信することを目標にしています。今後の課題は、より買い物がしやすいサイト作りと、決済方法の充実です。また、漬物だけでなく、秋田の名産品や工芸品などのセレクトショップにも挑戦していきたいと考えています」


〈運営会社概要〉
【運営】株式会社 雄勝野きむらや
【開設時期】1996年
【スタッフ数】2人
【ショップ形態】自社ショップ
【導入システム】ヤマトシステム開発
【配送委託先】ヤマト運輸
※ネットショップ向けの卸については応相談

秋田漬物との詰め合わせ「雪ぐにの朝」

木村吉伸氏

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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