【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第76回 〈バームクーヘン専門ECサイト「鹿野」〉/地産食材にこだわった「おいしい奈良土産」

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新谷武史氏

 地元の食材を使った〝奈良らしいお菓子〟をテーマに生み出されたバームクーヘンを販売する「鹿野(ろくや)」。商品の形やパッケージにもこだわった商品の開発、できたて商品をネットで提供するための戦略などについて、運営者の新谷武史氏に聞いた。

◆客層・コンセプト

 JR奈良駅前の春日大社表参道に実店舗を構える「鹿野」。来店客の多くは観光客であり、お土産としての購入が大半であることから、こだわりのバームクーヘンが開発された。
 「奈良に観光で訪れる方は多いのですが、『奈良にはおいしいものが少ない』という声が多くありました。そんな中、奈良に徹底してこだわった商品を作りたいと考え、『大和茶』『あすかルビー(苺)』『黒米(古代米)』をはじめ食材は限りなく地産のものを使い、原材料そのものの着色によるバームクーヘンを作りました」
 鹿野のバームクーヘンは〝おいしい奈良土産〟として認知度を上げている。
 「現在、ネットショップのお客さまは、観光に来られて購入した方のリピートや、全国各地の奈良出身の方が贈り物として当店の商品を購入いただくという用途が多いです」


◆ヒット商品

 さまざまな商品の中で、メーン商品として力を注いだのが「鹿の角バームクーヘン」。店一番の人気商品だ。
 「オーブンの回転数を上げることで鹿の角風の形に焼き上げた、はちみつバニラ風味の商品です。パッケージは、奈良公園で鹿が観光客に対して鹿せんべいを欲しがる仕草をイメージして、初代オーナーの奥様がデザインしました。特に奈良らしいこの商品は、3~4月の桜のシーズン、年末のお歳暮シーズンに通常月の約3倍の注文が入ります」
 また、新企画として、奈良の伝統織物製品の会社「白雪ふきん」とコラボした『花鳥風月』を販売。鹿柄の布巾とバームクーヘンなどがセットになった〝奈良の良いものづくし〟な商品としてアピールしている。


◆販売戦略

 ネット販売で実現させたい目標は、「できたての商品を全国の方に提供すること」だと話す新谷さん。
 「バームクーヘンの日持ちは、販売後通常2週間ですが、特に『鹿の角バームクーヘン』は早ければ早いほどおいしくお召し上がりいただけます。しかし現在は、製造2~3日後からの販売なので、できたて(製造完了後24時間以内出荷)を提供できていません。それを実現できるのが、できたて日の予告が可能な楽天市場のイベントカレンダー機能。今年10月より楽天市場店をオープンし、来年1月以降に〝できたて販売〟を開始する予定です。ネット販売は年々減少傾向にありますが、これをきっかけに会社全体の売り上げの30%台まで押し上げたいと計画しています。このほかにも、ネットならではの仕掛けを考えていきたいと思います。


〈運営会社概要〉
【運営】株式会社 鹿野
【開設時期】2010年4月
【スタッフ数】2名
【ショップ形態】自社ショップ、楽天市場
【導入システム】なし
【配送委託先】ヤマト運輸

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記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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