【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第123回 〈よこすか海軍カレー・横須賀関連商品専門ECサイト「調味商事」〉/明治期のレシピで復刻、全国区の人気に

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「よこすか海軍カレー」

明治時代、海軍の街として栄えた横須賀市で、軍隊食に最適なメニューとして生まれたカレーライスは、日本のカレーのルーツと言われている。横須賀市は、当時のレシピをもとに「よこすか海軍カレー」を復活させ、カレーによる街興しを推進。「調味商事」では、この地域ブランドのレトルトカレーを開発・販売している。運営者の瀬戸明氏に聞いた。

◆歴史・こだわり

 横須賀市では、年末カウントダウンの際、海上自衛隊の隊員がカレースープを振る舞うなど、現在も市民と海上自衛隊との交流がある。そんな中、誕生した「よこすか海軍カレー」は、今や全国で高い人気を誇る。
 「1999年に販売開始しましたが、最初は苦戦しました。当時は『ご当地グルメ』ブームもなく、高価格帯の『こだわりレトルトカレー』もほとんどありませんでした。そこで、地方の中小メーカーが商品を展開する手段として、ネットショップを開設、出店しました。
 当社の『よこすか海軍カレー』は、神奈川県産牛肉を贅沢に使っています。カレーは使った食材の旨みがルーに溶け込みますが、中でも肉汁はルーの味を大きく左右します。地元産の牛肉を使うと値段は高くつきますが、非常に強いコクを出すことができました。このブランドのカレーは、明治期の『海軍割烹術参考書』のレシピをもとに復刻した純欧風の作り方。ホテルのレストランのカレーに近い味わいです」


◆商品・サイト作り

 カレー以外にも、人気の「黒船シチュー」、ご当地カクテルやビール、海軍にまつわるグッズなど、地元横須賀の魅力あふれる商品を取りそろえている。
 「旧帝国海軍には数十年の歴史があり、海上自衛隊においても海軍の伝統の継承はテーマの一つになっています。海軍にまつわる商品は、その伝統へのリスペクトや、真摯な商品開発の努力が感じられるものを取り扱いたいと考えています。サイトは『海軍魂』をテーマに制作。横須賀の商品を販売するだけでなく、その背景にある物語も一緒にご購入いただきたいという思いで作っています」


◆売り上げ・今後

 今年度の売り上げは、前年比300%以上と大幅アップ。会社としてネットショップに力を入れる以外に、こんな要因もあるという。
 「『地域の食』への関心の高まり、戦艦『武蔵』発見のニュースやゲーム『艦隊これくしょん―艦これ―』などによる旧海軍への関心の高まり、自衛隊に対する国民の信頼・関心の高まりなども、アクセスや注文が増えた理由ではないかと思います。客層は50代以上の男性が多いのが特徴で、かなりご高齢と思われる旧海軍の方から注文があり、お褒めの言葉をいただいたことは印象に残っています。今後は、ネット限定商品の開発・販売にも挑戦し、それらを通して、横須賀の街、帝国海軍の伝統・海上自衛隊への理解を広めていければと思います」


〈運営会社概要〉
【運営】株式会社 調味商事
【開設時期】2001年2月
【スタッフ数】4名
【ショップ形態】自社ショップ、楽天市場、Yahoo!ショッピング
【導入システム】なし
【配送委託先】ヤマト運輸、佐川急便
 ※ネットショップ向けの卸については応相談

瀬戸明氏

「黒船シチュー」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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