【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第78回 〈ジンギスカン・天然ジビエ専門ECサイト「肉のスズキヤ」〉/遠山郷の山肉文化と経験生かし商品開発

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「遠山ジンギス」をはじめ「まるごと猪一頭分」など独自の商品が魅力

【こだわりの逸品を全国展開 特産品EC】第78回 〈ジンギスカン・天然ジビエ専門ECサイト「肉のスズキヤ」〉/遠山郷の山肉文化と経験生かし商品開発
 長野県飯田市にある秘境の里「遠山郷」で、天然ジビエや独自に開発した味付けジンギスカンを加工販売している「肉のスズキヤ」。過疎化、高齢化が進むこの地で、誰もが使いやすい業務システムを構築し、ネットショップを設立。地域貢献、伝統の山肉文化を守ることに取り組んでいる。鈴木理社長に聞いた。

◆商品・反応

 この店の看板メニュー「遠山ジンギス」は、長年遠山郷の山仕事で働く人を支え、支えられてきたふるさとの味。味付け肉では南信州のシェアナンバーワンを誇る。また、山肉(ジビエ)は、信頼のおける猟師から仕入れたこの地ならではの逸品だ。
 「『遠山ジンギス』の特徴は、特製のタレをもみ込んでいること。味はお客さまが気付かない程度に、時代に合わせています。タレは私しか作りません。山肉はここ数年ニーズが増えていますが、規格化が難しいのでBtoBの場合、飲食店の調理法・要望を聞いて対応します。山肉の先駆店として、やみくもにニーズに応えるのではなく、遠山郷の山肉文化と当店の経験の中で商品開発をしています」
 購入者は、それぞれの肉の持ち味に気付き、新鮮な驚きを感じる人が多いという。
 「牛、鳥、豚などは肉質に合ったジンギスの味付けが好評です。山肉のイノシシやシカは、臭みや固さがあると思っている方が多いのですが、プロの目で選別し、当店の技術で処理をした肉を食べて『こんなにおいしい肉だったのか!』と感激してリピーターになっていただくことが多いです」


◆ヒット商品

 「肉のスズキヤ」で創業以来扱ってきた商品に工夫を加えることで、ヒット商品になったのが「遠山郷 十二支セット」。発売後、多数のメディアで紹介され、注目度を上げた。
 「ばらばらで売っていた12種類の肉に意味を付けて、商品化したので、負担は少なかったです。当店を知らなかった方には取り扱い肉が一目で分かると評判になり、常連のお客さまも、この商品で当店の品ぞろえに初めて気付いた方が多くいらっしゃいました。また、発売に合わせて店舗を少しリニューアルし、十二支看板を取り付けたところ、看板前で記念撮影をする方が続出しました」


◆売れ行き・サイト作り

 ヒット商品の効果で売り上げもアップ。ネットショップは現在、カートを通した決済で月平均約300件、それ以上に電話での注文が多いという。
 「『遠山郷 十二支セット』をはじめ、『猪鹿鳥セット』『馬鹿鍋、馬鹿焼きセット』『ジビエ入門セット』など、当店の品ぞろえだからこそできる楽しい商品を企画しています。また、サイト作りでは、女性スタッフが家庭でどう調理するかを想定して商品の見せ方を考えています。今後は、ジビエというとシカ肉が話題になりますが、日本人にとってなじみ深いイノシシ肉を1年中食べてもらえる取り組みに力を入れていきます」


〈運営会社概要〉
【運営】有限会社 肉の鈴木屋
【開設時期】2000年2月
【スタッフ数】3人
【ショップ形態】自社ショップ、ぐるなび食市場
【導入システム】ヤマトシステム(「e-ネコショップ」「リピートくん」「産直くん」)
【配送委託先】ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便
 ※ネットショップ向けの卸については応相談

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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