【リカバリーウエアEC】6兆円市場捉え盛況/TENTIALは売上2.2倍増に(2025年2月6日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
ベネクスの人気商品「RECOVERY DAYS」

ベネクスの人気商品「RECOVERY DAYS」

 疲労回復をサポートする衣類「リカバリーウエア」のECが活況だ。リカバリーウエアをECで展開するTENTIAL(テンシャル、本社東京都)は、2025年1月期の売上高が前期比で2.2倍増になると見込むなど、成長を続けている。2月28日には、新規上場も予定している。一般社団法人日本リカバリー協会の調査によると、24年のリカバリー(休養・抗疲労)市場は、前年比1.1倍の6.0兆円規模との推計を発表している。こうした市場環境を背景に、リカバリーウエアECが販売を拡大しているようだ。

■ベネクスは200万着を販売

 リカバリーウエアのEC市場が盛況なようだ。
 リカバリーに関わる商品開発を行っているベネクス(本社神奈川県)は、リカバリーウエア「VENEX」の累計販売枚数が、200万着(25年1月初旬)を超えたという。同社の売り上げは、EC・リアルともに増加傾向にあるとしている。「一日中ずっと着ていたくなるリカバリーウエア」を目指して開発した「RECOVERY DAYS(リカバリーデイズ)」シリーズが、新製品ながらも人気商品となっているそうだ。
 美容ブランド「ReFa(リファ)」などを展開するMTGでも、リカバリーウエアの販売を行っている。同社によると、24年9月期の「リカバリーカテゴリ」の売り上げは23億円。ECでのリカバリーウエアの売れ行きも好調だという。
 スーツのAOKIでも、疲労回復ウェアを展開している。EC・店舗ともに、売り上げが好調に推移しているという。ECで最も人気の疲労回復ウェアは、EC限定製品の「AOKI疲労回復ウェア・リカバリーケアプラス ゆったりホームウェア上下セット」だという。


■テンシャルは上場へ

 リカバリーウエアを展開するTENTIALは、急成長を遂げている。同社の主力商品は、着用時の睡眠の質を向上させることを目的としたナイトウエア「BAKUNE RECOVERY WEAR(バクネリカバリーウエア)」シリーズだ。
 25年1月期の売上高は、前期比121.0%増の119億5500万円で着地する見込みとなっているという。26年1月期は、売上高を、前期比42.0%増の169億7300万円に伸ばす計画だとしている。ECを中心に展開しており、24年1月期売上高におけるEC化率は77.9%だった。
 2月28日には、東京証券取引所グロース市場に新規上場する予定となっている。


■約9割が体感

 リカバリーウエアは、機能性の高さを体感したユーザーが、リピート購入するケースが多いようだ。

(続きは、「日本ネット経済新聞」2月6日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ