【ECコンサルタントによる「勝手にECサイト分析」】□□305 ジャパンEコマースコンサルタント協会 宮松利博特別講師・参事〈「中川政七商店」〉/洗練された使い心地のECサイト

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4記事がスマホの画面内にまとまっている

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 中川政七商店の歴史は古く、享保元年(1716年)に創業された高級麻織物「奈良晒(ならざらし)」の卸問屋から始まっています。07年、十三代 中川政七氏による大改革で現在のメイン事業のSPA(製造小売)のほか、ECなどが立ち上がりました。
 中川政七商店が「楽天市場からの撤退」を決断したのが、ちょうど3年前です。当時、「楽天市場」店の売上高は、EC事業全体の40%を占めていましたが、その売り上げを1年でカバーしただけあって、自社サイトはスマホでもパソコン(PC)でも洗練された使い心地です。
 今回ご紹介したかったのは一点。皆さんのECでも取り入れていただきたい「スマホでの動きによる分類」です。よく縦に長いコンテンツは、どこからどこまでがひとくくりなのかが分からず、離脱原因の一つとなっています。
 その解法策として「テーマはスマホ1画面にまとめる」という手法が採用されるケースがあります。しかし、制作で横から意見が入ると完成まで時間がかかることと、自社スタッフが運用するには設計思想を理解していなければならないというデメリットがあります。
 ただ、それを補って余りある「ユーザーの利便性」は、サイトを訪れると一目瞭然でしょう。

(続きは、「日本ネット経済新聞」8月5日・12日合併号で)

〈筆者プロフィール〉
みやまつ・としひろ
 株式会社ISSUN代表取締役。00年からEC数社を立ち上げ、年商20億円などの急成長で、06年に株式上場。同時に保有株を売却、渡米しシリコンバレーなど海外の次世代eコマースの運営現場を研究しながら、スマホやソーシャルメディアによる新たなマーケティング手法を確立。11年にウェブ制作・マーケティング会社、ISSUNを設立。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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