【ECコンサルタントによる「勝手にECサイト分析」】□□210 ジャパンEコマースコンサルタント協会 清水将平特別講師〈「楽天24」〉/楽天が直営で行う販促施策を参考に

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楽天が運営する日用品ECサイト「楽天24」

 今回は楽天が運営する「楽天24」について分析します。「楽天24」は楽天が運営している医薬品も取り扱う日用品のECサイトで、医薬品の取り扱いを強化している「Amazon.co.jp(アマゾン)」が直接のライバルとなります。
 「楽天24」では、なんとか「アマゾン」に対抗すべく、楽天が運営する「ケンコーコム」の3500円(税抜)以上より安い2500円(税抜)以上という送料無料ラインを設けています。
 さらに客単価を上げる施策として、注文金額が4000円(税込)以上で10%引きクーポン、1万円(税込)以上で15%引きのクーポンを配布しています。
 最終利益で計算すると、粗利額が増えないキャンペーンを継続し、楽天会員のお客さまが楽天市場のサービスを利用してもらおうとしています。


■ユニークな販促企画

 「楽天24」ではレビュー投稿を条件としたクーポンプレゼント企画を実施しています。例えば、「ショップレビュー投稿で100円OFFクーポン」を配布していますが、頻繁にリピート購入するお客さまのために、レビューを3件投稿した場合は3回使える100円クーポンをプレゼントしています。
 さらにユニークなのが「一番乗りで300円OFFクーポン」。商品レビューが1件もない商品のレビューを初めて投稿したお客さまに、通常より3倍お得なクーポンをプレゼントしています。
 楽天のようなモールの場合、レビューが1件あるかないかで転換率に大きく影響しますので、このような施策は非常に効果的だと思います。
 「一番乗りで300円OFFクーポン」というキャンペーンは、出店者向けの「『みんなのレビューに関するガイドライン』に違反するのでは?」と思われがちですが、「一番乗り」がガイドラインの「一律の条件での特典付与」に当てはまるため、問題ないようです。
 楽天が直接運営するショップのキャンペーンは、ガイドラインを順守しながらも、工夫した企画を実施しているため、参考になりますので、ぜひチェックしてみてください。


〈筆者プロフィール〉
しみず・しょうへい
 日本ECサービス代表取締役。03年から07年に楽天でECコンサルタントを務める。その経験を生かし、全国で900社以上の楽天ショップが加盟する会員サポートサービス「ECマスターズクラブ」を運営。全国47都道府県でセミナー講師として年間1000人以上にノウハウを教える。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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