【勝手にECサイト分析】112 株式会社アイデアルネット「hataori」/センスあるサイトで借りる顧客満足度

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 昭和56年には約2兆円あったといわれる呉服小売業界だが、現在は3000億円弱にまで衰退している。一方で、小売りに代わってレンタル市場が少しずつ規模を拡大し始めている。
 中でも、ECに特化した呉服レンタル市場は、市場調査などもまだ進んでおらず需要規模は調査上未知ではあるが、七五三、成人式、卒業式などの文化的行事の需要が顕著に減少しているわけではない。その中で、EC利用の習慣化、スマートフォン、SNSの普及、一般呉服店からの遠のきなどを総合的に考慮すると、今後大きな可能性を秘めている業界であると考えられる。
 着物レンタルモール「hataori(ハタオリ)」では、「KIMONO is changed by hataori」をコンセプトに、ファッションとITリテラシーの高い20~40代前半の女性層をターゲットに、ファッションECに近い着物レンタルサイトの運営を行っている。
 良い意味で、あえて「着物屋らしくならないこと」を心掛けている。着物はアパレルと違い、着付けに時間も費用もかかるが、全商品を自社でモデル撮影し、1商品につき20枚近く掲載している点が特徴だ。
 呉服商品(特に成人式の振り袖や卒業式のはかまなど)の出どころはほんの数社のメーカーからで、どこの売り場も同じものを取り扱っていることがほとんどだ。その中で価格競争になってしまわぬよう、適正価格を守りつつ、かつ当サイトを利用してもらうための、ほんの小さな付加価値をお客さまに与えられるようにサイトを作っている。

(続きは、「日本ネット経済新聞」12月22日・29日合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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