【ECコンサルタントによる「勝手にECサイト分析」】□□209 ジャパンEコマースコンサルタント協会 宮松利博特別講師・参事〈「SHIBUYA109」〉/生まれ変わる「109」が注力するコンテンツ

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スタッフによるコーディネート投稿

 若者の街、渋谷の象徴である「渋谷マルキュー」こと「SHIBUYA109」。JR山手線の渋谷駅ハチ公口から見上げる大きなファッションビルとロゴが極めて特徴的でしたが、去る2019年3月14日にそのロゴが撤去されました。
 理由は、同ビルが19年4月28日、40周年を迎えるにあたり、79年のオープンから変わることがなかった赤色のロゴを、新しい元号「令和」とともに新しい「SHIBUYA109」のロゴに刷新して生まれ変わる、ということのようです。


■次世代の販売手法

 そのECサイトが「SHIBUYA109公式通販」で、04年から運営されています。開設当時、筆者は現RIZAPグループの前身、健康コーポレーションのEC責任者でした。
 いわゆるM1(20~34歳の男性)からF3層(50歳以上の女性)にはすでにほぼアプローチしきっていたため、次の若いユーザー層への販売戦略について、当時から若者が集うサイトとして知名度の高かった109のサイトからいろいろと勉強させていただきました。
 サイト上にピコピコと光るビビッドなデザインは、「これが若者向けのホームページというものなのか」と圧倒されたものです。


■コーディネートに注力

 そんな「SHIBUYA109」が現在、取り組んでいる次世代ECコンテンツが「実店舗スタッフによるコーディネート投稿」です。現在は安定して1日10件以上が各店舗のスタッフさんから投稿されているらしく、サイトも活性化しています。
 とはいえ、ビル内には多くのブランドや店舗が同居していて管理が大変そうだな、と調べてみると、「SNAPBOARD」というツールを導入していらっしゃいました。
 ECではこうした「ユーザーの利用イメージを先回りして提案するコンテンツ」からのコンバージョン率は数倍前後に跳ね上がります。
 今までならブログやスクラッチ開発などでこうした機能を追加してきましたが、誰でも使いやすく売ることに専念できる外部ASPが発達していくことは、店舗としてもうれしいことです。
 アパレルでなくとも、「ユーザーの利用イメージを先回りして提案するコンテンツ」作りのヒントにしたいところですね。


〈筆者プロフィール〉
みやまつ・としひろ
 株式会社ISSUN代表取締役。00年からEC数社を立ち上げ、年商20億円などの急成長で、06年に株式上場。同時に保有株を売却、渡米しシリコンバレーなど海外の次世代eコマースの運営現場を研究しながら、スマホやソーシャルメディアによる新たなマーケティング手法を確立。11年にウェブ制作・マーケティング会社、ISSUNを設立。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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