【勝手にECサイト分析】109 てらうめ有限会社「てらがき農園」/お客さまの声は大革命のモチベーションに

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梅干しにしても梅酒にしても「梅は皮ごと」食べる。だからこそ、人工的なものを加えない「自然の梅」を届けたい。そんな思いから、和歌山県みなべ町の「てらがき農園」は00年にネットショップを始めた。
 ショップ開設当初は、無農薬ではなく「減農薬」の梅を出荷していた。実は無農薬の梅を生産するにはとても大きな「課題」がある。
 農薬や肥料を全く使わないと収穫量が10分の1程度=生産コストが一般の梅の10倍になる上に、皮にシミのような斑点が出やすい。食味は良くても見た目が悪いので「商品」にはならない。
 当然農協には売れない。普通に考えれば、無農薬の梅を生産するのはかなりの無理がある。てらがき農園も農薬や肥料を極力控えていたが、無農薬・無肥料にはできなかった。
 しかし、同農園の寺垣美智子氏は、減農薬・減肥料に疑問を感じていた。農薬を1回でも使用すれば無農薬とはいえないが、20回を19回に減らしても「減農薬」といえる。どれだけ苦心して生産しても「極力控える」ままでは、線引きの曖昧な「減農薬」の梅と一緒の扱いになってしまう。
 疑問を感じ続けていた折、「お客さまの声」が寺垣氏を後押しした。

(続きは、「日本ネット経済新聞」11月24日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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