【ECコンサルタントによる「勝手にECサイト分析」】□□214 ジャパンEコマースコンサルタント協会 宮松利博特別講師・参事〈「スパイオンラインショップ」〉/隠しカメラ専門店で斬新な購入体験

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 社内の防犯カメラを検索していたら遭遇したECサイトで斬新な「購入体験」ができたのでご紹介します。斬新なのはファーストビューで大きく表示されるアイコン群です。
 ボールペン型、腕時計型、メガネ型とスパイ映画に登場してきそうなカメラのラインアップが並びます。このアイコン群で「問題解決型」の購入体験が可能になっているわけです。
 専門知識を持った店員さんが接客してくれるリアル店舗と違って、ECサイトではその商品の良さが分からなかったり、目的の商品にたどり着けないなどのフラストレーションがたまります。
 ところがこのサイトのUI/UXは、それを解決しています。スパイカメラを使えば問題が解決することに、まだ気づいていないユーザーにアイコンで答えに導いています。
 100円ショップでブラブラしていると、ものすごいアイデア商品に巡り会ったときの購入体験に近いUI/UX設計だと思います。


■マジェントで構築

 詳しくサイトを見てみると「Magento(マジェント)」で開発されていました。日本でECサイト構築のオープンソースといえば、「EC―CUBE(イーシーキューブ)」ですが、世界規模では「マジェント」がナンバーワンです。
 ただ、筆者は10年ほど前に、「マジェント」での構築案件に携わったことがあります。当時はその斬新すぎる機能とUI/UXの影響により、採用に至りませんでした。数年前から、越境ECサイトで見かけるケースは増えました。
 ただ、やはり購入ステップの分かりづらさと、特にスマホでの購入体験には課題が残っていると思います。
 結局、このECサイトではお目当てにしていた犯罪抑止が目的の「隠さないタイプ」の防犯カメラが見つからなかったため、今回は利用しませんでした。せっかく”あるキーワード”でSEOが効いているので、そうした商品をラインアップしても良いかと思います。


〈筆者プロフィール〉
みやまつ・としひろ
 株式会社ISSUN代表取締役。00年からEC数社を立ち上げ、年商20億円などの急成長で、06年に株式上場。同時に保有株を売却、渡米しシリコンバレーなど海外の次世代eコマースの運営現場を研究しながら、スマホやソーシャルメディアによる新たなマーケティング手法を確立。11年にウェブ制作・マーケティング会社、ISSUNを設立。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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