【ナカの”ヒト”】 〈アールオーエヌ 中村純社長〉/ニッチECで着実に成長(2022年7月7日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 ダーツ用品のECサイト「S―DARTS(エスダーツ)」など複数のECサイトを運営するアールオーエヌ(本社埼玉県)の中村純社長は01年、個人事業主としてEC事業を開始した。04年には法人化し、現在は従業員40人ほどを抱えるEC企業になった。同社のECでは、ダーツや昆虫食、シニアペット用品など、競合の少ない「ニッチ」な商品を販売している。毎年着実に売り上げ規模を拡大しており、22年3月期のEC売上高は、本紙推定で10億円となっている。
 中村社長はもともと、CG関係の仕事をしていたのだという。「周りに独立する人が多かったため、私も独立を考えていた。専門であるCGのスキルを生かした独立方法も考えたが、CGの世界は、徐々に技術よりもデザイン性の方が重視されるようになっていっていた」と言う。「今後は技術者よりも、美大生などのデザイン力が強い人材が、CGの世界の主流になると思った。そこで思いついたのがECだった。当時、人づきあいや営業が苦手だったことも、ECを選んだ理由の一つだ」と話す。
 最初に始めたのはダーツのECサイトだったという。「ダーツが好きで、よく遊んでいた。当時はダーツのECはほとんどなく、店舗での取り扱いも少なかった。マイダーツを欲しいと思っても、選べないのが現状だった」と話す。そこで中村社長は、国内外のダーツ用品をひたすら集め、自宅の一室でEC事業を開始したという。

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月7日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

ナカの”ヒト” 連載記事
List

Page Topへ