【ナカの”ヒト”】 〈タンスのゲン 橋爪裕和常務取締役〉/20周年の根底に職人の矜持(2022年8月11日・18日合併号)

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 家具・家電のEC大手のタンスのゲン(本社福岡県、橋爪福寿代表)は7月15日、EC事業創業20周年を迎えた。福寿代表の息子でもある橋爪裕和常務取締役は、少年時代から同社のEC事業を見続けてきた生き証人だ。家具の生産地として名高い福岡県大川市の伝統を継承しつつ、若年層向けの商品開発など、さらなる事業拡大に向けて、精力的な取り組みを続けている。
 タンスなど婚礼家具の生産が盛んな大川市に本社を構えるタンスのゲンは、1964年に設立した九州工芸という木工所を前身としている。創業者の橋爪健治氏は、裕和氏の祖父にあたる。
 創業当時、需要が大きかった婚礼家具だが、バブルの崩壊や婚礼家具の文化的衰退とともに市場は縮小の一途をたどるようになったという。
 経営不振の打開策として現代表の福寿氏は、当時まだ店舗もユーザーも限られていたネット通販に着目した。02年に、現在の屋号でもある「タンスのゲン」を「楽天市場」に出店し、EC市場に参入。初月の売上高は20万8000円だった。

(続きは、「日本ネット経済新聞」8月11日・18日合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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