【千原弁護士の法律Q&A】▼262▲ 会員の急死でポジション承継を要求されたが…。

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〈質問〉

 ネットワークビジネス(NB)会社を経営しています。熱心に活動してくれて、報酬も高かった会員さんが、先日急死されました。息子さんからご連絡をいただき、「当然、ポジションを相続できるはず」との請求がなされています。息子さんとは、これまで全く面識がなく、また、態度がとても高圧的ということもあり、できればポジションの承継は認めたくないと考えています。特に問題はないでしょうか。また、この機会に教えていただきたいのですが、仮にポジションの承継を認める場合、どのような書類を確認する必要がありますか。印鑑証明の提出も義務付けるべきでしょうか。(NB会社社長)



〈回答〉 会社が認めない限り会員相続はない

 NBの相続ですが、結論からいいますと、会員の地位は、会社が認めない限り、相続の対象にはならない、つまり承継を認めなくて良いです(理論的には、委任契約は受任者の死亡によって当然に終了する民法の規定を根拠にできると思います)。
 一方、既に発生した報酬の請求権は相続人が取得するのが基本だと思います。
 NBの会員の地位の場合、会員活動が前提となります。ですから、今回の息子さんのような方が典型でしょうが、活動歴もなく態度が悪いような方と「信頼関係」を前提とする会員契約を継続しなければならない、という理由はないでしょう。息子さんが未成年というケースもあることを考えれば当然ですよね。

(続きは、「日本流通産業新聞」6月14日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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