【ヒットの予感】 あんこのペットフード <「あんちゅーぶ」> 包装は万華鏡をイメージ(2024年4月18日号)

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「あんちゅーぶ」

「あんちゅーぶ」

 22年設立のPRISM DESIGN(プリズムデザイン、本社大阪府、勝木知寛CEO)は24年3月、あんこに特化したペットフード「あんちゅーぶ」を発売した。4月に開催されたペット用品の展示会「インターペット」では、100社近い企業から取引の相談があるなど、注目のペットフードとなっている。
 同商品には、こしあんを使用している。人用のあんこのように上白糖は加えずに、オリゴ糖で甘さを出しているという。「上白糖ほどの甘さはないが、腸内環境を整える効果が期待できる。植物性たんぱく質を摂取できるだけでなく、愛犬の健康も意識した商品となっている」(勝木CEO)と話す。
 あんこは、創業100年以上の製餡所で、人も食べられる基準に基づいて製造している。商品は、個包装されていており、保存や持ち運びもしやすいという。
 商品パッケージには、卒業証書などのケースにも使われる「紙管」を使用している。「立てて置けるため、スペースを取らない。シンプルなデザインにしたので、どこに置いても違和感はないと思う。ギフトなどにも適した商品だ」(同)と話す。
 紙管のパッケージの上下の部分には、紙ではなく、透明なプラスチックを使用している。このプラスチックが、勝木CEOのこだわりだという。「パッケージは、万華鏡を意識した。外装を見た際に、中身が見えるのはもちろんのこと、個包装の商品がカラフルなので、視覚的にも楽しんでもらえたらと考えた」(同)と言う。
 「あんちゅーぶ」は現在、自社ECサイトで販売している。今後は卸の展開を強化し、ECと卸で半々の売り上げを目指しているという。今後は「あんちゅーぶ」だけでなく、「ペット用和菓子」の販売も、限定的に行っていくとしている。
 勝木CEOは「ペット市場は非常に大きい市場だ。大量消費のマーケットで戦っていくのはまだまだ難しい。良い商品を作り、ブランド価値を高め、個性のある商品を展開していきたい」と話している。

ギフトなどにも適している

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