【ヒットの予感】 BEUTYCLE〈化粧品容器の「ボトルtoボトル」〉/採用例続々、年内10件へ(2023年8月31日号)

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 BEAUTYCLE(ビューティクル、本社佐賀県、杉山大祐社長)が展開する、化粧品・トイレタリー容器の「ボトルtoボトル」水平型リサイクルプログラムの採用例が相次いで生まれている。同社では、消費者から容器を回収し同じ容器として再生する水平型リサイクルの取り組みを行っている。8月10日には、シャボン玉石けん(本社福岡県)と地方独立行政法人北九州市立病院機構北九州市立八幡病院との3社間で、循環型リサイクルの実証実験に関する協定を締結すると発表した。8月17日には、東急ホテルズ&リゾーツが運営するホテルで使用されているバスアメニティーボトルに、ビューティクルの水平型リサイクルの仕組みが採用されたことも発表した。通販事業者でも取り組み開始を発表した事例がすでに生まれている。同社によると、年内に10社に採用される見通しになっているという。


■ツバキスタイルとグラセルが共同で設立

 ビューティクルは、化粧品容器の製造・販売事業を展開するツバキスタイル(本社東京都、杉山大祐社長、(電)03―5283―8566)と、容器大手のグラセル(本社大阪府、石塚吾朗社長、(電)072―640―5678)が共同で設立した新会社。ビューティクルが今年5月に竣工したリサイクル工場「BEAUTYCLE佐賀工場」では、PET、PE、PPなどの容器について、回収→洗浄→粉砕→樹脂化→容器製造を一貫して行える。
 使用済みのプラスチック容器を回収し、新品のボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」の取り組みを行っていくという。化粧品・トイレタリー容器の「ボトルtoボトル」の試みは、日本初だとしている。
 循環型プログラムは、廃棄物や環境負荷の軽減につながることから、持続可能な社会の実現への貢献が期待されている。


■水平型リサイクルの採用相次ぐ

 この水平型リサイクルプログラムの採用が次々と発表されている。

(続きは、「日本流通産業新聞」8月31日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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