【ヒットの予感】 <自然冷媒ハイブリッド給湯機「HPHB R290」> 自然冷媒へのこだわり(2025年9月11日号)

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「HPHB R290」

「HPHB R290」

 給湯器やコンロなどの住宅設備機器メーカーであるノーリツ(本社兵庫県、腹巻知社長)は11月4日、自然冷媒ハイブリッド給湯機「HPHB R290」の販売を開始する。希望小売価格は税込83万7430円からを予定。
 技術やコストを投じつつも一貫した「自然冷媒」にこだわり、会社全体で地球温暖化の対策につながるハイブリッド給湯機の開発や製造を行った。
 「HPHB R290」は、同社のハイブリッド給湯機「ユコアHYBRID」シリーズに新たな機能を追加し、機能性と施工性を向上させた。環境負荷の低い「自然冷媒R290」を採用した。
 「施工側は冷媒回収が不要で、ユーザー目線では冷媒回収がないため、回収費用がかからないメリットがある」(広報担当)と言う。またR290の機器開発は、長きにわたる研究と高い技術力が必要で、原料や製品コストも大きいが、自然冷媒にこだわった。
 製品本体には同社独自の「スマート制御」機能を進化させた。直近2週間のお湯の使用量のばらつきを考慮した予測精度を向上させた。給湯負荷に応じてヒートポンプユニットの出力を自動で調整するため、光熱費や二酸化炭素排出量の削減にも貢献する。
 その他にも、本体をコンパクト化して施工性や設置の自由度を向上させた。天気情報と連携した太陽光発電との効率的な自家消費や、災害時に役立つ「そなえ貯湯」と「そなえアナウンス」などの特徴も備えている。
 新製品「HPHB R290」などハイブリッド給湯機を含む環境配慮型商品の販売構成比を会社全体で高めていく計画。2030年までに、環境配慮型商品の販売構成比を90%にする目標を掲げている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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