【ヒットの予感】 「ハンズフリー」のAI翻訳機<「ポケトークX」> 「据え置き」「ハンズフリー」で翻訳(2025年11月20日号)

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「ポケトークX」

「ポケトークX」

 ソースネクストと連結子会社のポケトーク(本社東京都)は26年、「据え置き型」かつ「ハンズフリー」のAI翻訳機「ポケトークX(エックス)」を発売する。両面がディスプレーとなっており、互いの言葉を瞬時に同時通訳して表示できるという。
 同社ではこれまでハンディータイプの「ポケトーク」シリーズや、パソコンやスマートフォンで同時通訳ができるサービス「Sentio(センティオ)」などを展開してきた。「ポケトークX」は、これまでの技術を結集した、最新端末だという。
 同商品は、ホテルや空港などのカウンターに置いて使用する。マイクが2本付いており、双方の言葉を認識、両面のディスプレーに表示するという。発話された言語は自動判別されるため、言語の設定なども不要となっている。
 指向性の高いノイズキャンセリングマイクを搭載しているため、店舗内など騒音の中でも高い精度の翻訳ができるという。「現在プロトタイプとして、国内外の一部の空港で使用されているが、非常に感触が良い。病院や駅など、翻訳が必要になるケースが多い場所でも、デモンストレーションを行っている」(ソースネクストCEO兼ポケトークCEO・松田憲幸氏)と話す。
 同商品は、黒を基調としており、ホテルのカウンターなどにも違和感なく常設できる、落ち着いたデザインとなっている。
 商品の展開方法としては、レンタルと買い取りの2種類を予定。レンタルプランの利用料金は、月額税別1万円、年額同10万円を予定しているという。機器の買い取り価格は、初期費用として税別20万円を予定している。その他に、3年目以降はソフトウェア利用料として、年額税別7万円がかかるという。
 会話履歴は、ISO27001やHIPAA(ヒッパ)など、国際的な情報セキュリティー基準に準拠し、機密性をもって管理されているとしている。
 「今後は国連本部に赴き、導入を提案することも予定している。発売時期はまだ言えないが、1日でも早くローンチしたい」(同)と話している。

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