【ヒットの予感】 バッテリー交換可能なノートPC<「NA610E」> 長寿命で環境負荷を軽減(2025年9月4日号)

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ノートPC「NA610E」

ノートPC「NA610E」

 エプソンダイレクト(本社長野県、一杉卓志社長)はこのほど、自分で簡単にバッテリー交換ができるノートPC「NA610E」シリーズを発売した。バッテリーが劣化しても、自身で交換できるため、ノートPCを長期間使用することができる。予備のバッテリーを持ち運べば、出先での急な電池切れにも対応できる。
 同社が「業務用のノートPCの困りごと」についてアンケートを実施したところ、「バッテリーに関するトラブル」と回答したのは全体の21・3%で3位だったという、バッテリーについては約半数が、「交換して長く使いたい」と回答したとしている。ノートPCのバッテリーは、3~4年で劣化すると言われており、そのタイミングが買い替え時であるということが一般的に知られていたという。
 同商品はスペックによって値段が異なるが、価格は15万円前後。バッテリーは単体で税込3万800円となっている。バッテリーは、PCとセットで購入する場合、同1万6500円だ。
 「発売当初は、バッテリーを交換することにより、同じノートPCを長く使えるということで、買い替えのコスト軽減や、環境負荷の軽減をポイントにしていた。展示会では、『出先で電池が切れそうな際、簡単に交換できる』という点にメリットを感じる人も多かった」(事業推進部コミュニケーショングループ・窪倉令子氏)と話す。
 ノートPCとしても、A4サイズほどの大きさで重さも1キログラム未満のため、持ち運びやすい。天面には、マグネシウム・アルミニウム合金を使用。天面の耐圧も意識しているという。
 現在のPC市場は、「Windows10」のサポートが25年10月14日に終了することもあり、買い替え需要が拡大しているという。「法人では、このタイミングでまとまった台数を買い替える企業が多い。中長期的なコスト削減や、社員の利便性向上の観点から、同商品を打ち出していきたい」(同)と話している。

簡単にバッテリーの交換が可能

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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