【ヒットの予感】 「骨盤臓器脱」を支える医療機器<「フェミクッション」> 医療機関1000カ所と連携(2026年2月5日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
フェミクッションのサポーターが一式セットになった「スターターキット」

フェミクッションのサポーターが一式セットになった「スターターキット」

 医療ケアメーカーの三井メディカルジャパン(本社東京都、三井桂子社長)は、2007年から「膣のヘルニア」とも呼ばれる「骨盤臓器脱」の予防や改善に寄与する医療機器「フェミクッション」を販売している。
 「骨盤臓器脱」は、臓器が出てきてしまう症状で、出産を経験した女性に見られる。子宮、膀胱、尿道、小腸、直腸などが女性器(膣)に下垂して膣外に出てしまい、「性器脱」や「膣脱」とも言われている。特に、中高年に多く、肥満や加齢なども原因になっている。
 現在は「骨盤臓器脱」の可能性がある女性が3人に1人いるとも言われている。
 「フェミクッション」は07年から販売を開始した。ニッチ商品であり、症状があまり知られていないことから販売当初は販路拡大に苦労したようだ。販路拡大の契機はテレビ露出だった。その後は医療機関から少しずつ流通が拡大した。その後、代理店、公式ECサイトを展開し、直近はECモールへの出店も開始した。
 医療機関は全国1000カ所と連携し、医療機関の専売品を展開。公式ECサイトは定期購入や限定品を展開して流通がかぶらないようにしている。
 現在、海外からの引き合いも多く、今後は多言語対応も含めた越境ECの展開も予定している。
 約19年にわたって販売が続いている要因の一つに、コールセンターの対応力がある。販売部門ではなく支援部門の位置付けで、患者の声に対して聞く姿勢を徹底しているという。患者の中には、症状に悩んでうつ病になった人もいるため、手厚いサポートは欠かせないと考えているという。
 利用者の年齢層は幅広いが、最も多いのは50歳以上。最高年齢で96歳の人もいる。ECの場合は、30代の利用がメインで、ネット販売での流通は毎年堅調に伸長しているとした。
 公式ECサイトで展開するフェミクッションのサポーターが一式セットになった「スターターキット」は税込3万3000円(2月4日時点)だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

ヒットの予感 連載記事
List

Page Topへ