【ヒットの予感】スマホで家電を操作〈「iRemocon」〉/「スマート家電」時代の注目株

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12月に一般向けに発売した「iRemocon wi-Fi」

 グラモ(本社東京都、後藤功社長)が開発した「iRemocon(アイリモコン)」を自宅に設置し、専用アプリをダウンロードすると、スマートフォン(スマホ)から家電を操作できるようになる。複数の家電リモコンの機能をスマホに集約できるだけでなく、自宅の外から遠隔操作できる点も喜ばれているという。家電メーカーが、製品とネットを連携させて利便性を高める「スマート家電」の普及に力を入れる中、同製品の注目度も高まっている。
 「iRemocon」は家電のリモコン信号を学習する機能を持ち、利用するとエアコンやテレビ、照明などを専用のスマホアプリを通して操作できるようになる。11年7月の発売時には、スマホで家電を操作できる国内初の製品として注目を集めた。テレビで紹介された際には、1日に数百台売れたこともあったという。初期製品は現在までに約1万台を販売した。
 14年6月には新製品「iRemocon Wi―Fi」を開発した。センサー機能を搭載し、遠隔地からでも温度や湿度、照度を把握できるようにした。外出先から電灯の消し忘れを確認したり、室温を確認して帰宅前にエアコンを起動させたりすることもできる。
 さらに、新製品の特徴は、音声認識機能やGPS(位置情報)連動機能を備えている点だという。音声認識機能を使えば、スマホを手で操作しなくても、音声だけで家電の操作ができる。GPS連動機能を活用すると、自宅に近付いただけで室内の電気やエアコンを作動させるといったことも可能だ。
 14年8月にはNTT西日本と協業し、「iRemocon Wi―Fi」のレンタルサービスを開始した。初期費用不要の月額制でNTT西日本のネット回線利用者向けにサービスを提供している。
 同12月には、「iRemocon Wi―Fi」の売り切りでの販売を開始している。自社通販サイトでの販売価格は2万2400円。発売開始から1年間で1万台以上の販売を目標にしているという。
 「当社では製品を販売しているだけでなく、タマホームなどさまざまなハウスメーカーへの導入実績も持つ。住宅にあらかじめ設置してもらうことにより、当たり前のように『iRemocon』が利用されていく環境をつくっていきたい」(グラモ・松岡利英氏)と話す。
 今後も研究開発を進め、さらなる機能拡充を図っていきたい考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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