【ヒットの予感】 日よけシェード付き <「ジャンボ長日傘」> 開発者の「本当に欲しい」を具現化(2025年7月3日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
ベルメゾン事業本部ベルメゾンビジネスユニットファッション企画・開発チーム 川俣美樹子氏

ベルメゾン事業本部ベルメゾンビジネスユニットファッション企画・開発チーム 川俣美樹子氏

 千趣会は、通販事業「ベルメゾン」の商品開発担当が個人的に本当に欲しいものを商品化した「これ、欲しかっ展」シリーズを展開している。
 6月に発売した「まるでパーソナルテント!日よけシェード付きジャンボ長日傘【晴雨兼用】」は、アウトドア好きの社員が開発し、2人が入れる大きさと付属のシェードが特徴だ。インパクトのある見た目がXでも反響があり、本格的な猛暑が始まるこれからの時期に注文が増えそうだ。
 「これ、欲しかっ展」は現・鈴木聡社長が立ち上げたプロジェクトで、「実績や流行に関係なく、本当に欲しいと思う”妄想”を広げ、ベルメゾンにしかないユニークな商品を開発する」(鈴木社長)という内容だ。
 「ジャンボ長日傘」は、アウトドアやスポーツ観戦が趣味のベルメゾン事業本部ベルメゾンビジネスユニットファッション企画・開発チームの川俣美樹子氏が開発を手がけた。
 「日差しの強いアウトドアでは、普通の帽子や日傘だけでは物足りないと思っていた。テントほどではないが、しっかりとカバーできるものを想像し、シェードを付けた大きな日傘の形にした」(川俣氏)と話した。
 シェードはマジックテープで貼り付く仕組みで、外した状態でも使える。大きめのサイズだが、女性1人で移動できる軽さを維持している。
 「マジックテープが表面に出ないように、傘の一部を二重にした。色やデザインもおしゃれに見えるように調整した」(同)と説明した。
 メインターゲットは子どもがいるファミリーとし、大きさや利用シーンが分かる見せ方にもこだわったという。
 「ファミリー層の利用が多い『楽天市場』にも出しているため、河原で子どもを見守るシーンの写真を載せている。具体的にイメージしてもらえるよう、UVカット率を検証した実験データや撥水加工が分かる画像も掲載した」(同)と説明した。
 発売後のXの投稿で反響があったという。
 「まずは大きさについて『なんだこれ!』と驚きの声があった。商品開発においてインパクトは大切だと再確認した」(同)と話した。
 今後も「これ、欲しかっ展」では、開発者の「熱い想い」を具現化した商品を展開していくという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

ヒットの予感 連載記事
List

Page Topへ