【人】 〈山本食品 山本豊代表取締役社長〉/わさびを、もっと、おもしろく

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 通販売上高前期比265%。大きく成長を続ける食品事業者が静岡・三島にある。山本食品(本社静岡県、山本豊社長)は、明治38年創業の老舗の食品事業者だ。ワサビの加工・製造・販売をなりわいとしている。16年に「わさびを、もっと、おもしろく」というタグラインを新たな会社の方針として掲げ、他にはないユニークな商品開発を手掛けている。
 「ワサビを使った食べ物で想像するのは、お刺身の付け合わせなどでしょう?ワサビのおいしさを追求するよりも、面白さを伝える必要があると思いました」(山本社長)
 ワサビのマヨネーズやふりかけなど、一つの食材からいろいろな用途でワサビが食卓を彩ることを訴求する。現在山本食品が展開する商品は100アイテムほどで、そのうち約8割がワサビ関連の商品だ。
 ワサビのおろし板も看板商品の一つ。「鋼鮫(はがねざめ)」は18年に最も売れた商品で、ツイッターでの口コミが広がり話題となった。情報番組やバラエティー番組でも取り上げられ、反響となった。メディア露出は認知度と売上高の向上に寄与している。

(続きは、「日本流通産業新聞」10月3日号で)

〈プロフィール〉
山本豊(やまもと・ゆたか)氏
 1962年生まれ。静岡県三島市出身。86年山本食品に入社し、88年から代表取締役社長を務める。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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