【人】 〈アスクル 元代表取締役社長 岩田彰一郎氏〉/退任後、一番伝えたかったメッセージ

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 8月2日に開催したアスクルの株主総会から1カ月が経過した。ヤフーとアスクルの経営闘争であらわになった「親子上場による利益相反」「コーポレートガバナンスの侵害」などの問題への関心は着実に低下している。
 退任に追い込まれた岩田彰一郎前社長は、株主総会後の会見で「不本意な結果」「大変遺憾」と悔しさをにじませていた。ただ、その場で一番伝えたかったのは「悔しさ」ではなく、この騒動であらわになった”問題”を今後も見守り続けてほしいというメッセージだった。
 「日本の上場企業、特に親子上場のガバナンスの在り方について根本的な問題提起ができたと思う。コーポレートガバナンスを無視し、少数株主の利益を守ったり、親子上場の利益相反を守ったりしていた独立社外取締役の再任を否認したことは、大きな事件だ。今後、今回の問題についてはしかるべき検証がなされるだろう。歴史的に何を意味しているのか検証されるべきだ。この問題が風化しないようにアスクルの動向を注視し続けてほしい」(岩田氏)と述べた。
 さらに、残された取締役には、このようなメッセージを残した。

(続きは、「日本流通産業新聞」9月5日号で)

〈プロフィール〉
いわた・しょういちろう氏
 大阪府出身。慶應義塾大学商学部卒業後、73年にライオン油脂(現・ライオン)入社。営業を経て商品開発に携わる。86年、総合事務用品メーカーのプラスに転職。文具事業本部副本部長などを務め、主として文具の商品開発を担当。アスクル事業推進室長、アスクル事業部長を経て、97年、プラスがアスクル事業を独立させたのに伴いアスクルの代表取締役社長に就任。2019年、アスクルの代表取締役社長を退任した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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