【人】 <さくら酒店 近藤悠一代表取締役社長> 本社・倉庫焼失再起支援のCFは3日で1000万円に(2023年4月13日号)

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 日本酒専門店のさくら酒店(本社岐阜県、近藤悠一代表・駒澤健代表)は、ベストコンディションの日本酒を全国に届けるため、「マイナス5度」での品質管理を徹底した日本酒をECで提供している。22年11月、火災が発生し、さくら酒店の本社と倉庫の大部分が焼失した。隣接する、近藤社長の実家も全焼したという。さくら酒店はこのほど、さまざまな苦難を乗り越え、再スタートを切った。
 同社は、大学の同級生だった近藤悠一社長と駒澤健代表の2人が、13年に設立した。大学時代、近藤氏は米国に、駒澤氏はオーストラリアに、それぞれ留学したという。その際に、二人が「日本の文化を世界に広めたい」と強く思ったことが、同社設立の原体験となったそうだ。現在、同社には海外のファンが多く、14カ国以上に輸出を行っている。
 近藤氏は、「日本酒王子」として、ユーチューブチャンネルやSNSでの日本酒情報の発信に注力している。
 国内向けECでは、売り上げの一部を寄付する「チャリティー日本酒」の取り組みを積極的に行ってきた。「世界中の人々が笑顔でお酒を酌み交わす日がくることを切に願っている」(近藤氏)と話す。「ウクライナ支援」「トルコ・シリア大地震」などの「チャリティー日本酒」には、大きな反響が集まったという。

(続きは、「日本流通産業新聞」4月13日号で)

<プロフィール>
こんどう・よういち氏
 1980年、岐阜県大垣市出身。金沢大学在学中、米国・ニューヨーク州立大学バッファロー校に1年間派遣留学。大学卒業後、商品先物取引業者に3年間務めた。07年、大阪の日本酒専門店に入社し、直営飲食店のホールから始まり、配達・営業を経て、店長に就任した。13年、故郷・大垣に戻り、大学の同級生である駒澤健氏(さくら酒店・代表取締役)と共に、さくら酒店を創設した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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