【ヒットの秘密】 <人気の冷却グッズ「ネッククーラー」> 昨夏に累計110万本、今夏も好調(2024年8月1日号)

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首にかけて直接肌を冷却

首にかけて直接肌を冷却

 生活家電のアイデア商品を製造販売するサンコー(本社東京都、山光博康社長)は、15年から販売している冷却グッズ「ネッククーラー」シリーズの売れ行きが今夏も好調に推移している。23年には累計販売本数が110万本に達した商品で、今夏も自社ECサイトや卸先で順調に販売実績を伸ばしている。
 ネッククーラーは、首にかけて直接肌を冷却する商品で、外出先で暑さをしのぐことができる。
 軽量で持ち運びしやすい「slim」のほか、24年には送風機能が付いた「Air」などをシリーズ展開している。防じん防水機能のあるカバーも販売している。
 22年時点で累計販売本数は40万本程度だったが、23年に110万本に急伸した。猛暑を追い風に今夏もさらに売り上げを伸ばしている。
 現在では類似製品も多くあるが、ネッククーラーの先駆けとなったのはサンコーだった。社員のアイデアや意見を商品開発に生かす社内制度から生まれた商品で、同社の売り上げをけん引するヒット商品に育っている。自社ECサイトでは、売れ筋の1位と2位をネッククーラーシリーズが占める。
 商品のPRでは、執行役員広報部部長の﨏晋介(えき・しんすけ)氏が「ekky」の呼び名でテレビを中心に積極的にメディア露出して認知拡大を図っている。テレビ通販での登場だけでなく、バラエティー番組などにも登場して、「ekky」というキャラクターとサンコーという企業イメージを訴求している。
 製品のグレードアップも毎年欠かさず行っている。「他社が追随しても、性能は負けない。製品は毎年リニューアルし、常に最高の商品を提供するようにしている」(﨏広報部長)と言う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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