【ヒットの秘密】 累計販売数4万個突破 <「テーブルプランツ」> 土を使わない観葉植物(2024年1月18日号)

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子どもやペットのいる家庭でも育てやすい

子どもやペットのいる家庭でも育てやすい

 植物コミュニティーの運営や、植物のECを行うGreenSnap(グリーンスナップ、本社東京都、西田貴一社長)が21年に発売した「テーブルプランツ」が、23年12月時点で累計販売数4万個を販売するヒット商品となっている。23年からは実店舗への卸も開始しており、さらなるヒットが予想される。同商品は、通常ならば土の部分を全てスポンジにしている観葉植物だ。気軽に観葉植物を育てられる点が、特徴となっている。
 「テーブルプランツ」では、カップの中に入っているスポンジに、植物が植えられている。カップも、「PlaX(プラックス)」という、植物を原料にしたバイオプラスチックでできているという。
 カップは透明で、水を入れた分だけスポンジの色が変わる。そのため、水やりの管理がしやすくなっている。
 土を使っていないため、虫がわかず、倒れても土がこぼれる心配がない。そのため、子どもやペットのいる家庭でも育てやすいという。
 通常サイズは、税込1980円と、比較的低価格である点も特徴となっている。
 「『観葉植物が欲しくて、実際に買ってみたら大変だった』という声をよく聞いていた。テーブルプランツは、卓上で気軽に観葉植物を育てることができる。初心者向きである点も特徴となっている」(西田社長)と話す。
 商品の種類は、季節ものを含めると、年間で20~30種類ほどあるという。各商品のカップには、QRコードがついており、読み込むことで商品ごとに育て方が表示される仕組みになっている。
 「都心のマンションなどでは、『土を捨てにくい』といった悩みもある。テーブルプランツは、土を使わない。さらに言うと、スポンジは再利用しており、カップは土にかえる素材を使用している。環境に優しい点も、今の時代に合っていると考えている」(同)と話す。
 「医療機関や、ペット・子ども関連の施設とも相性がいいため、法人需要も高まっている。今後は販路を拡大し、さらに売り上げを伸ばしていきたい」(同)と話している。

カップには土にかえる素材を使用

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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