【ヒットの秘密】 飲みごろ保つマグ人気〈「ON℃ZONE(オンドゾーン)リモマグ」〉/クラファン初日で目標額達成 (2021年11月25日号)

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送電パッドと内臓ヒーターで温める

送電パッドと内臓ヒーターで温める

 生活関連用品の開発・販売を行うドウシシャ(本社大阪府、野村正幸社長、(電)06―6121―5888)が販売する飲みごろの温度を長時間保つステンレスマグカップが人気だ。リモートワークの需要を捉えているようだ。10月26日にクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」でプロジェクトを開始したところ、目標金額としていた30万円を初日で達成した。
 ステンレスマグカップは「ON℃ZONE(オンドゾーン)リモマグ」の名称。ワイヤレス送電パッドをコースターのように敷いて使う。この送電パッドがマグカップを温め、飲みごろの温度を保つ仕組みだ。マグカップにはヒーターを内蔵。カップを送電パッドに置くとヒーターが発熱し、カップ全体を温める。
 飲むときに熱すぎない、約55度前後で飲めるように開発した。80度の飲み物を入れた後、50度以上の温度を約3時間保つという。
 「マクアケ」での反響に、第2事業営業企画の青木響氏は「リモートワークの人が多いことから、使うシーンが想像しやすかったのではないか」と話している。
 陶器ではなく、ステンレス製のマグカップであることも強みの一つ。持ちやすく、落としても割れにくい。取り外し可能なふたも付けた。ふたはPET製なのでにおいがつきにくい。送電パッドはマグカップを温めるだけにとどまらず、対応する規格のスマートフォンなどの充電もできる。
 「マクアケ」のプロジェクトは11月14日に終了。最終的に、「マクアケ」で集まった金額は約272万円に達した。飲み物を入れたときの容量は300ミリリットルで、価格は税込4950円。
 今後は、12月上旬をめどに、ECサイトや店舗で本格的に販売していく予定だ。卸売りにも対応する。

送電パッドでスマホの充電も

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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