【ヒットの秘密】 住設訪販企業で人気〈エマソン社製「AC105」〉/商材不足を救うディスポーザー

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エマソン社製「AC105」。世界のディスポーザー市場でも75%のシェアを獲得している

 商社の日本エスコ(本社東京都、志田扶社長、(電)03―3437―1015)が卸を行うディスポーザーが、住設訪販企業などで売れ筋商品となっている。新型コロナウイルスの影響で発生した、商材不足と売り上げの減少を、エマソン社製の「AC105」などのディスポーザーが補ったのだという。日本エスコによると、ディスポーザーの4月度の売り上げは、30%増だったとしている。
 ディスポーザーは、キッチンの流しに設置する生ごみ処理機だ。スイッチを入れて、流しに生ごみを投入すると、内部の歯車が回転し、ごみを粉砕する。粉砕したごみは、そのまま下水に流すことができる。
 エマソン社製「AC105」は、世界のディスポーザー市場でも75%のシェアを獲得している。集合住宅でも設置できるよう、音や振動を極限までカットする仕様になっている。バッチ式の価格は工事費込みで税別16万5000円。キッチンの仕様によって、工事費は変動する。
 20年3~4月に、新型コロナウイルスの影響で、中国からの物流が止まった結果、給湯機器やコンロなどの商品の、パーツなどの資材が不足する事態が多くの訪販企業で発生した。商品を顧客宅に納品できず、売り上げが立てられなくなることも少なからずあったという。
 事業の継続すら危ぶまれる、窮迫する状況を救ったのがディスポーザーだったとしている。ディスポーザーを既存顧客宅に販売することで急場をしのいだ企業も多かった。特に、既存顧客と強固な関係性を築いている、営業力の強い訪販企業での販売が目立ったとしている。
 中国からの物流が再開し、ディスポーザー以外の住設機器の販売が可能になった現在も、ディスポーザーの売れ行きは衰えないのだという。志田社長は「売れ行きが落ちない理由は検証中だが、ディスポーザーの需要が高いことが分かった販売店が、追加の発注をしている可能性がある」などと話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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