【ヒットの秘密】 スマートプロジェクター〈「XGIMI Elfin」〉/累計販売台数100万超(2022年6月23日号)

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特殊な機能を備えたスマートプロジェクター

特殊な機能を備えたスマートプロジェクター

 XGIMI(エクスジミー、本社中国、アポールジョオン社長)が販売するスマートプロジェクターの累計販売台数が100万台を超えた。19年に発売を開始して以来、コロナ禍の巣ごもり需要も重なり、販売台数が急増した。作動時の騒音を抑えたり、他社にはない細やかな機能が、販売台数の伸長要因だとしている。
 商品名は「XGIMI Elfin(エクスジミーエルフィン)」。自宅の壁やスクリーンに映像を映し出して、視聴を楽しむホームプロジェクターだ。「エルフィン」は、他社にはない特殊な機能を備えている。
 「Intelligent Screen Adaptation Technology(インテリジェント スクリーン アダプテーション テクノロジー)」と称し、投影領域内の対象物を自動検出して、対象物を避けて映像を投影する。このほか、自動台形補正やオートフォーカスなどの自動調整機能も搭載している。
 「自宅の壁に投影しようとしたときに、壁の近くに観葉植物があったとする。その場合、この『エルフィン』は自動でその観葉植物を避けて、壁に映像を映す」(Vice President of APAC・ケビンウィ氏)と説明する。
 他社にはない多くの機能を備えた「エルフィン」だが、中でも、作動時の騒音には特に注意を払って開発した。「いろいろな商品を見ても、映像投影時に、大きい音が出てしまう。『エルフィン』では、これを何としても防ぎたかった」(同)と話す。
 詳細は企業秘密だというが、商品内部の構造を何度も見直した。商品内部で発生する熱を早く外部へ放出できるよう、改良を繰り返した。熱を早く放出することで、作動時の音も小さくなる。商品側面にある熱を放出するファン(扇)の穴を、ファンの形状、大きさを考慮して、素早く熱放出ができる商品を開発した。
 緻密な商品設計により、「エルフィン」の累計販売台数は100万台を突破、国内最大級のオーディオビジュアルアワード「VGP2022」においてライフスタイル賞も受賞した。
 商品サイズは縦約193ミリ、横約193ミリ、高さ48ミリ。重量は0・9キロ。カラーは白色。販売価格は8万5200円(税込)。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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