【ヒットの秘密】累計販売数約8000個突破<「IWANO 一発解凍プレート」>/フィンで放熱、自然解凍早める(2025年2月13日号)

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「IWANO 一発解凍プレート」

「IWANO 一発解凍プレート」

 キッチン用品やアウトドア用品のユニバーサル物産(本社愛知県、林恭史社長)が24年に発売した解凍プレートの売れ行きが好調だ。応援購入サービス「Makuake」での販売を経て24年5月から一般販売を開始。25年1月末までに累計販売数は約8000個に達した。
 プレートの裏面にある35本のフィンで放熱効果を高める。バイクやオイルヒーターに使われるフィンの働きをヒントにした。熱伝導率の高いアルミ合金を採用し、解凍時間を短縮した。解凍だけではなく、粗熱取りにも適している。
 触れている面の温度が低いまま解凍が進むため、電子レンジの解凍より肉や魚から出るドリップが少ない。解凍後にそのまま食べる刺身にも使用しやすい。
 板面はフッ素樹脂加工で、洗いやすく手入れもしやすい。
 開発のきっかけは、林恭史社長が妻の弁当作りが、冷凍食材の解凍や粗熱を取るのに時間を要していると思ったことだった。少しでも時間を短くできればと構想に至った。新潟・燕三条エリアの職人と相談して、現在の仕様になった。日本製であることも特徴で、商品ページへの流入ワードにもなっているようだ。
 「Makuake」での販売当時は、開始9分で目標金額に達し、最終販売額は目標の6072%となった。
 「楽天市場」では「お盆・トレー」ジャンルで24年7月にデイリーランキング1位を獲得した実績も持つ。
 サイズは縦250×横215×高さ27ミリメートル、販売価格は税込2990円。

裏面に施された35本のフィン

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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