【ヒットの秘密】 高機能ポータブル電源〈「EcoFlow RIVER」〉/用途に応じ充電容量を拡張(2021年12月2日号)

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拡張性の高い「EcoFlow RIVER」シリーズ

拡張性の高い「EcoFlow RIVER」シリーズ

 EcoFlow Technology Japan(エコフローテクノロジージャパン、本社東京都、安齋美子代表、(電)03―6666―8366)は、自社開発のポータブル電源を販売している。2月に一般販売を開始した「RIVER(リバー)」シリーズは、充電容量を用途に合わせてカスタマイズできるのが特徴。高機能かつあらゆるシーンに対応できる汎用性の高さが、幅広いユーザー層からの支持につながっている。
 「RIVER」は最大1200ワットの出力に対応したポータブル電源。使用後は2時間以内でのフル充電が可能。自社独自の電圧調整機能により、ドライヤーなど高出力の電化製品への使用にも対応している。
 携帯性に長けており、屋外での使用や災害への備えなど、さまざまな状況で使用することを想定している。充電ケーブルもアダプターを排した軽量のものとなっている。
 専用のスマホアプリを介して、充電状況の確認や非常時の遠隔操作なども可能だ。
 「RIVER」シリーズ最大の特徴は、使用シーンに応じて充電容量を拡張できるモジュール設計だ。基本モデルである「RIVER」の充電容量は288ワット時。専用の「エクストラバッテリー」を装着することで、充電容量は倍の576ワット時まで拡張することができる。
 上位モデルの「RIVER Pro(プロ)」も販売している。720ワット時の大容量で、同じくバッテリー装着による容量拡張にも対応する。
 ポータブル電源に対するユーザーニーズの多様さを受け、より汎用性の高い商品の販売・開発に至ったという。
 一般販売に先駆け20年8月、「Makuake(マクアケ)」で先行販売を行った。
 期間中の購入者は6098人に上り、累計販売総額は5億926万7400円に達した。この金額は、1万8000件を超える「Makuake」のプロジェクトの中でも歴代2位のものとなる。
 2月に自社サイトと「Amazon(アマゾン)」で一般販売を開始した。その後、ECモールや家電量販店、アウトドアショップなどにも販路を拡大している。
 基本モデルである「RIVER」のサイズは、幅28・8センチ×奥行き18・5センチ×高さ19・4センチ、重量は約5キロ。価格は3万9600円(税込)。「エクストラバッテリー」の価格は2万4970円(同)。

計量で携帯性にも優れる

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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