【ニュースの深層】□□208 <東京都> 年間相談件数は9.8%増/通販はSNS、訪販は太陽光 (2026年10月15日号)

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インターネット通販でSNSが関連した消費未着、粗悪品に関する相談件数と割合

インターネット通販でSNSが関連した消費未着、粗悪品に関する相談件数と割合

 東京都はこのほど、「令和7年度消費生活相談概要」を公表し、都および都内の区市町村に寄せられた消費生活相談件数が前期比9.8%増の14万5501件になったと公表した。特に、インターネット通販(EC)の相談件数は、SNS広告をきっかけにした相談や粗悪品、定期購入に関する相談など約3万8000件と増加傾向で、全相談の26.2%を占めている。訪問販売を見ると、東京都の補助金が活用できることを背景に、太陽光・オール電化に関する相談が増加傾向にある。

■【通販・EC】SNS広告からの相談増

 通販・ECでは、購入した商品が届かない、画面で見たものと違う粗悪品が届く(「商品未着、粗悪品」)のトラブルに関する相談件数が3490件(35.0%)で前年比165.0%だった。そのきっかけがSNS広告によるものだ。
 都によると、「SNSに表示された広告を見て洋服を注文し、受注確認メールに従いコード決済で支払った。2日前、業者から洋服の在庫が切れたため、メッセージアプリで説明しながらコード決済で返金すると連絡。指示に従いコード決済を行ったところ、返金ではなく送金となり、二重払いになった。その後、業者とは連絡がつかなくなった」などの相談が寄せられているという。
 定期購入は4921件と高水準で推移している。商品の内訳をみると、「化粧品」が2108件、「健康食品」が1759件で、この二つで全体の78・6%を占めた。
 東京都消費生活総合センターの高村淳子相談課長は「スマホを使う50代以上において偽サイトに誘導するSNS広告に接点が増えてきている。20・30代はネット通販に対するリテラシーがあり、年齢層が高いほど相談が多い傾向にある」と分析する。

■【訪問販売】補助金で太陽光の相談増

 訪問販売に関する相談件数は同4.3%増の1万2793件で、全相談件数の8.8%だった。分電盤の点検商法のほか、緊急時の鍵やトイレなどのレスキュー関連についての相談が主な要因となっている。
 訪問販売では、都による補助金を背景に、太陽光・オール電化関連や蓄電池に関する相談が増えた。相談件数は同19.9%増の1049件と増加している
 相談内容に付与されたキーワード(複数選択項目)上位10位で見ると、「家庭訪販」が512件と最多。「この会社は大丈夫か」といった「信用性」に加えて、資材の納品遅れに伴う工期変更などの「約束不履行」が続いた。契約購入金額の平均は約463万円となっている。
 契約当事者の年代別割合では、50代(177件)が16・9%と最も多く、次に40代(166件)が15.8%、60代(154件)が14.7%と多くなっている。
 高村課長は「勧誘のしつこさがトラブルのきっかけになっている。消費者が何を望んでいるのかニーズに合わせて説明や提案を進めてほしい」と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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