【ニュースの深層】□□187 <CBD事業者の社名公表に疑問の声>/法改正前の製造品で成分が変性?(2026年2月5日号)

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 東京都は25年11月、清涼飲料水「ピローCBDナイトドリンク」から、残留限度値(0・1ppm)を超える濃度のTHCが検出されたとして、販売者のバランスド(本社東京都)と、製造者のタンポポ産業(本社千葉県)の社名を発表した。この件について、CBD関連の事業者からは、この社名公表を疑問視する声が挙がっている。(1)同商品が法改正前(THCの基準が定められる前)に製造された商品だった(2)THCに変換されないと言われていた合成CBDを使用していた(3)最終的に販売した店舗が明らかになっていない─といった点が論拠になっているようだ。

■合成CBDを使用

 「ピローCBDナイトドリンク」はバランスドが23年8月に発売した商品だ。
 非大麻由来で純度の高い有機化学合成のCBDを使用しており、高い安全性を売りにしていた。
 合成CBDにはもともとTHCは入っていないため、CBDなど含有成分が、加工や長期保管などをきっかけに、THCに変性したと見られている。
 東京都は、残留値の超過量について、「非公表」だとしている。CBD関連メディアを運営するAsabis(アサビス、本社東京都)の中澤亮太社長は、「超過量は分からないが、販売前に問題なかった商品が、約2年の保管で変性したとして、大幅な超過になるとは考えにくい」と話す。
 「合成CBDを使用した商品が、卸先が保管している間に変性したのであれば、販売事業者には防ぐことは難しい。公表すべきは、販売元ではなく、実際に店頭に置いていた実店舗名ではないか」(同)としていた。


■製造は23年夏

 製造元であるタンポポ産業に問い合わせたところ、「同商品を製造したのは、法改正以前の23年の夏。初回ロットのみの製造だった。賞味期限は2年で設定していた」(営業開発部・谷内理宏氏)と話す。開発前と製造後に二度、THCの含有量を確認したが、問題はなかったという。

(続きは、「日本流通産業新聞 2月5日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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