【ニュースの深層】□□203 <CBD市場に新たな逆風> CBN規制が電子タバコに影響(2026年7月23日号)

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日本カンナビノイド関連団体連盟 中澤亮太事務局長

日本カンナビノイド関連団体連盟 中澤亮太事務局長

 大麻草に含まれるカンナビノイドの一種である「CBN」が、6月1日から指定薬物化された。これに伴い、CBNや、CBNを含む製品の製造・輸入・販売・所持・使用などが禁止となった。CBN配合の電子タバコなどは睡眠改善の効果を持つことが知られており、通常の睡眠薬では副作用が強いといった理由などで、使用されることが多かった。CBNの指定薬物化を受けて、電子タバコ市場では、新規合成カンナビノイドを配合した商品が販売されるケースが急増しており、大手ECモールなどでも売られるようになっている。CBDの業界関係者からは、「新規合成カンナビノイドは、『今はまだ規制されていない』というだけで、限りなく黒に近いグレーだ。CBDベイプにこういった成分を配合した商品が蔓延することは、CBDの信頼低下にもつながってしまうのでは」などと危惧する声が挙がっている。

■「出ては規制の繰り返し」

 CBN配合の電子タバコなどは、ECを中心に、大量配合商品が販売されていたこともあり、ユーザーの事件・事故などが問題視され、指定薬物化に至った。CBN配合商品をこれまで同様には販売できなくなったことを受け、急速に市場におけるシェアを伸ばしているのが、新規合成カンナビノイドだ。
 合成カンナビノイドについて、日本カンナビノイド関連団体連盟(JCF、事務局東京都)の中澤亮太事務局長は、「過去にも成分ごとの規制はあったが、すぐに似たような成分が出てきてしまう。『THAH』『H4CBH』『HHBD』などの成分は、化学式も公開されておらず、どんな成分なのかも分からない。摂取した人にどんな影響を及ぼすかが定かではなく、危険な状態だ」と話す。
 これらの成分を配合する商品のLPには、「本物のOG KUSH(大麻の品種)のような風味、味わい」などと記載されている。価格も電子タバコ用のリキッド1本で1万円以上の物もあり、一般的な電子タバコと比べ、かなり高くなっている。
 中澤事務局長は、「そういった商品がCBDベイプに混ざって、モールのランキングにランクインするケースも出てきている。『CBDの高級品』のような見せ方をしているものもある。CBD業界としては、新規合成カンナビノイドを規制してもらいたいが、CBDを含めた電子タバコ全般が禁止されてしまったら本末転倒だ。厳密にはまだ違法ではないだけに、非常に難しい問題になっている」と話す。

■「検査クリア」も信用できない

 24年12月の大麻取締法改正で、CBD製品には、「THCの上限値」が設定された。そのため、THCが基準値以下だったことを示すために、検査結果をLPなどに載せるCBD商品も増えている。
 CBDと合成カンナビノイドの両方を配合した商品も売られている。こうした商品の中にも、同様にTHCの検査結果を載せ、?安全性?を強調しているものがある。
 前出の中澤氏は、「CBD自体は問題がなかったとしても、合成カンナビノイドを配合した商品の場合、それ以外の成分については企業秘密。そういった商品がほとんどとなっている」(同)と話す。
 「CBNは摂取量を誤れば危険はあるものの、正しく使用すれば危険は少ない。そんなCBNを規制した結果、余計危ないものに市場が誘導されている。行政とも連携し、1日も早く対策を講じたい」(同)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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